全ての起業家が準備しておいて損はない、30秒で自分を売り込む方法

Takeshi Hirano by Takeshi Hirano on 2016.1.3

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Image Credit : Microphone / evanforester on Flickr

<ピックアップ> How to sell yourself in 30 seconds and leave people wanting more

2016年も始まり、今年もまた多くの起業家のみなさんにお会いすることになると思います。そこで(特にルーキーなみなさんに)こんな記事をひとつご紹介いたしましょう。ーー自分を効果的に売り込む方法、です。

Business Insiderに掲載されていた「効果的なエレベーターピッチの方法」にある6つの項目は、対メディアでも対投資家でも、提携先、チームメンバー、全てにおいて役立つTipsが端的に整理されていて参考になります。私自身もこのTHE BRIDGEを人に説明しなければならないタイミングが多々ありますので、聞く側、そして話す側の両方からこの内容を読み解いてみましょう。

まず最初にテクノロジー系ジャーナリストで尊敬しているマイク・ブッチャーのこの言葉の引用から。

「なぜ自分たちの会社が飛び抜けているのかを一文で伝えられたら、すばらしい。三つの文でもいい。でも、50もの文が必要だとしたら、すまないが、自分のやっていることについて理解と伝達能力に欠けているかもしれないね」

自分のサービスはなんですか?と聞かれた時にこの「一文」が出るかどうかで結構な勝負が決まることが多いです。例えば私たちTHE BRIDGEを「ニュースサイトです」「データーベース情報もあります」「イベントもやってます」「会員コミュニティなんかもあるんですよ」と、くどくど説明されたらどうでしょうか?

じゃあ簡潔にすればいいのかと「テクノロジー系ニュースサイトです」では、他の多くのサイトと違いがよくわかりません。そこでここ数年使っているのが「起業家と投資家のマッチングやってます。見かけはニュースサイトなんですけどね」という一文です。

これがゴールであり、ニュースもデータベースも会員コミュニティもすべてこのゴールのためにやってる、という説明ができるわけです。

自分たちが何のために起業してるのか、そこが強くないとこの一文に弱さを感じることがたまにあります。(逆にお金儲けです!と言ってくれる人もそれはそれで強いこともあります)

ではこの力強い一文を持っている、という前提でTipsを見てみましょう。

  • ゴール設定が明確である
  • 強調ポイントが整理されている
  • ストーリーを語れ
  • 専門用語を使うな
  • 次のアクションを用意する
  • スクリプトを作り込む

最初と次の項目は前述の通りです。自分が何をやりたいのかということが分かる力強い一文に加え、次のような項目が整理されていると経験上、引き込まれることが多いです。

  • 自分が何者であるのか(自分がやる理由)
  • どういうビジネスなのか(事業として成立する理由)
  • テストの結果(人から求められている理由)
  • あなたに話をしているわけ(記事を書いて欲しい、投資を受けたいなど)

逆に市場規模や海外事例をうんと並べて可能性ばかり強調されると(確かに重要な項目なのですが)若干の浮遊感を感じてしまうことがあります。ご注意を。

ストーリーを平易な言葉で語るというのも大変重要です。例えばブロックチェーン。この技術は私も理解するのに大変な苦労をしていますが、大切なのはこの技術で「何ができるのか?」ではなく「何が変わるのか?」だったりするわけです。

ジャーゴン(専門用語)を並べて「何ができるのか」を延々と並べて説明しても、もうそれはコミュニケーションではなく、単なるアウトプットに過ぎません。

この技術が生み出す、可能性に溢れた未来世界を平易な言葉で、しかも端的かつ過不足なくまとめるというのは実は相当に言葉を練らないと難しいことなのです。

いかがだったでしょうか。

上記を30秒から1分程度にまとめ、何度も何度もスクリプトを練習するのです。ちなみに私のスクリプトはこんな感じです。初対面前提で挨拶とか合わせて30秒ぐらい。

「THE BRIDGEでは起業家と投資家のマッチングをやってます。ニュースを通じて起業家と直接会い、まだ顕在化していないスタートアップの卵を発掘して彼らを支援する人たちに繋げるのがゴールです。そのためにコミュニティを作っていて、今の事業のメインはここになっています。彼らは新しい経済と雇用を生んでくれますから、ぜひーーー」

おそらく掴みで使う部分はほとんどが「Why(なぜ私はこれをやってるのか)」や「What(何をやってるのか)」であり、「How(どうやってやるのか)」についてはもう少し説明が必要になると思います。

後日会う約束を取り付けるものいいですが、私はこの後にスライドを用意しておいて、興味持ってくれた人に3分程度でもう少し詳しい説明(会員制度だったりイベントの協力依頼だったり)をできるようにしています。こういう場合にタブレット端末というのは便利でiPadを愛用しております。

最後にちょっと宣伝になりますが、2月19日、THE BRIDGEでは初となる大型イベントを開催します。多くのテックカンファレンスと違い、メインはスタートアップのみなさんのデモです。死ぬほどピッチしたい起業家の方はぜひご参加ください。

Takeshi Hirano

Takeshi Hirano

ブロガー。TechCrunch Japan、CNET JAPANなどでテクノロジー系スタートアップの取材を続け、2010年にスタートアップ・デイティング(現THE BRIDGE)を共同創業。1977年生。(株)THE BRIDGE代表取締役

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