スタートアップのピッチでやってはいけない15のこと

VentureBeat ゲストライター by VentureBeat ゲストライター on 2016.8.29

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著者のLiam Massaub氏は連続起業家、投資家、先住民のビジネスコンサルタントである。誇り高きモーホーク族であり、忙しい父親でもある。@OldManLM で彼のTwitterとInstagramをフォローできる。

お金が欲しいと私に迫る内容のEメールに起こされない日はない。誰もが「次にビッグになるアイデア」を持っていて、私にそのアイデアのピッチを繰り返す。多くの投資家のメール受信箱の状態は似たようなものじゃないかと想像する。

1000回のピッチの中で一つ、これは関わってみたいと思えるほどに興味を引かれるものがあるかないかという感じだ。ほとんどのピッチは平凡で、多くの手助けが必要で、すでに失敗した事業に似たものだ。

私はほとんどのメールに返答しないが、それによってさらに多くのメールが来てしまうこともあるし、なぜ興味がないのかと聞かれることも多くなる。なので、私はスタートアップを投資家にピッチするときにするべきではない15のことを以下にリストアップしてみた。

自分のアイデアを無批判に信じる

多くのスタートアップのファウンダーが、自分たちが「次にビッグになるもの」で、まるで既に億万長者であるかのように、自分たちだけがすばらしいアイデアを持っているかのように振る舞う。もちろん堂々と投資家にアプローチすることは必要だが、同時に自分自身に対しても懐疑的であるべきだ。

常に自らに問いかける態度、難しい質問にも答えられるようにしておくことが大事であり、簡単に自分のアイデアがすばらしいと信じるべきではない。すばらしいアイデアもしっかりした事業計画なしには成り立たないのだ。

ピッチの前に秘密保持契約書に署名してもらう

自分のアイデアが盗まれないように守りたいと考えたいのは理解する。だが、はっきり言ってしまえば、あなたのアイデアはおそらく私や他の投資家にとって何の価値ももたないだろう。もし秘密保持契約書を送られたら、私はそれを時間の無駄だと考える。あなたのプロダクトが特別かもしれないという興奮を与える前に、既にマイナスの印象を植え付けるようなものだ。事業が大きくなったときに、秘密保持契約書は送ろう。

ソーシャルメディアの「いいね」をトラクションだと考える

ほとんどのピッチで、ファウンダーはソーシャルメディア上の存在感や写真につけられた「いいね」について話をする。「私たちのプロダクトは愛されているんです!」と。私が写真にいいねを付けた人の中でどれだけの人が実際に物を買ったのかを聞くと、愛が金につながっていないことが明らかになる。

ソーシャルメディアはブランドにとって重要なアセットであるし、顧客とのコミュニケーションにおいて重要であるが、それが収益につながっていない限り何の意味ももたない。

誰かが自分のために代わりに仕事をしてくれると思う

あなたに金を与えて、あなたの夢を実現するために仕事をしてくれると私に期待するとしたら、それは起こらないだろう。私がアーリーステージのスタートアップのファウンダーでよく目にするのは、投資を請うだけでなく、店に連れて行ってコネクションを提供してくれると期待する態度だ。

投資を求める前に、そのお金が何に使われてる予定でどんな収益を生み出すかどうか、しっかりした計画を立てているべきだ。投資家がお金をくれて、代わりに仕事をしてくれると考えるのは、計画とはみなされない。

お金がないから前に進めないと嘆く

お金を手に入れるのは難しくないし、最低限の予算でできることはたくさんある。現在のテクノロジーでは、何百万ドルという資金がなくてもアイデアを実現したり、少なくとも基本的な仕事の多くを成し遂げることができる。

秘密主義でいる

誰かが自分のアイデアを盗むんじゃないかと心配しているかもしれないが、投資家に対して秘密モードでアプローチするべきではない。それは逆に経験不足であるという印象を与え、投資家は幻滅する。

事業計画書を送る

この点については賛成しない投資家もいるかもしれないが、私はスタートアップの最初の事業計画を見ない。私がより懸念するのは実行力であって、予測や憶測だらけの一枚の紙には関心がないのだ。全体的なアイデアに対する興味が得られた段階で、書類を準備すればいい。

弁護士を使わない

資金を求め、契約書を作成し、子供のようなサイズの契約に関わる人と契約を結ばないような法的組織を運営しているのであれば、それらを正確に実行するために弁護士が必要だ。これはビジネスであり、ビジネスには法律や規制が多く関わる。弁護士はお金がかかるが、あなたの組織を代表して参加してもらうことで、多くの問題を避けることができるだろう。

他のブランドやスタートアップと自分を比較する

似たようなスタートアップが買収されたり成功したからといって、同じことが自分に起こるわけではない。実際、他のスタートアップに言及しながらピッチをされると、その言及されたスタートアップの製品により関心をもってしまう。あなたは「未来のナイキ」や「未来のアップル」ではない。既に確立されたブランドと競えるだけの資金もないのだから、あなた自身のオリジナルでいよう。

スペルミスがあるメールを何通も送る

真剣に受け取ってもらいたいのなら、文章の綴りを間違えないように、または少なくともスペルチェックを使おう。アイデアの良し悪しに関わらず、スペルミスのあるメールには返信がこないだろう。真面目に事業をしていると思われないからだ。また何度もフォローアップのメールを送ると相手をいらつかせるだけで、何の得にもならないだろう。

失敗経験なしにピッチをする

成功した起業家で、失敗し、そこから学習をした経験のない者をを誰一人として知らない。失敗を隠すのではなく、その経験とそこから学んだことをを共有しよう。

ソーシャルメディアでバカに見える

誰かのピッチを受けるときは、その人のソーシャルメディアを参照することは多い。金をちらつかせる(本当の金持ちはそんなことはしない)、ドラッグをする、誰かと喧嘩している、バカのように振る舞う彼らの写真を何度目にしたか分からない。そんな写真を見たら、彼らとビジネスをしたいとは思わない。

自分の会社の価値を試算しようとする

売上も何もほとんどないにも関わらず、自分の会社に価値をつけようとする新人は多い。ポテンシャルは実際の価値ではない。売上、試算、現金が全くないにも関わらず、自分の会社は何百万ドルもの価値があるとピッチを受けたことは多い。何もないものに価値をつけようとしないでほしい。感情で試算された評価額をもとに、株のパーセンテージを売ろうとしないでほしい。

実際に数字をつくっていないものに頼る

小売店や企業、セレブリティ、投資家が関心を示してくれたということと、実際にお金が振り込まれることは異なる。実際に注文を受けたり、誰かと書面で契約を交わしていない段階で私にそのことを伝えないでほしい。誰かが関心を示してくれた、というのは投資家にとって全く意味をなさない。お金がどのように、そしていつ振り込まれるのかを知りたいのだ。

銀行に拒否されたと嘆く

銀行があなたの事業への融資を断ったとしても、私にはどうでもいいことだ。成功する前に、銀行から融資を得られた回数よりも多くの回数拒否された経験のない起業家に会ったことがない。銀行はリスクをとらないことは分かっている。それを説明してもらう必要はない。

(本記事は抄訳です。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
Image Credit :Money / [email protected] on Flickr

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