フィンテック・スタートアップハブの「FINOLAB」が移転、会員プログラムを刷新——みずほFGは、オープンイノベーションのためのラボを開設へ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.2.2

皇居に面した大手町の東京銀行協会ビルに、フィンテック・スタートアップハブ「FINOLAB」が開設されたのは、今からちょうど一年前のことだ。三菱地所・電通・電通国際情報サービス(ISID)の協業で生まれたこのプロジェクトには、多くの金融機関やフィンテック・スタートアップが参加し、フィンテック分野での事業拡大やオープンイノベーション推進に一役買ってきた。時を同じくして、東京証券取引所の建物のオーナーとして知られる平和不動産は、兜町界隈の自社ビルにイベントスペース「FinGATE」を展開。日本橋では(こちらはフィンテックというより、ライフサイエンスなどが中心だが)三井不動産がスタートアップ拠点を複数開設するなど、東京駅を挟んで、不動産大手各社がスタートアップ支援でしのぎを削っている状況だ。

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そんな中、FINOLAB が入居していた東京銀行協会ビルが丸の内一丁目地区の再開発で取り壊しされることととなり、FINOLAB は東京銀行協会ビルからも程近い大手町ビルへと移転することとなった。1日、装いを新たにした移転後の FINOLAB が正式にオープンし、FINOLAB 会員スタートアップや参画する金融機関、メディアなどを招いたリニューアル・オープニングイベントが開催された。

クラウドキャスト、Warrantee、Caulis など、ここに拠点をオフィスを構えるスタートアップも含め、総勢40社ほどのスタートアップが FINOLAB に参加している。床面積は以前の2.4倍の650坪となり、会社毎の独立したオフィススペースのみならず、イベントスペース・キッチン・ラウンジなど共用環境も充実しているのが特徴だ。フィンテックというセキュリティにセンシティブな領域を扱っていることもあり、スペース内のゲートやドアの各所には生体認証技術スタートアップ Liquid が開発した指紋認証セキュリティシステムが設置されている。

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また、拠点移転を契機に、FINOLAB は会員プログラムを刷新し、プロジェクト会員・ベンチャーキャピタル・アクセラレータなどの会員メニューを設け、大手企業によるオープン API の提供や、異業種による新規事業早出コンソーシアムの立ち上げなどを推進・誘致してゆく考え。その先駆けとして、みずほフィナンシャルグループ(みずほ FG)がスタートアップ向けに Open Bank API の開発環境を提供するラボを FINOLAB 内に開設する予定だ。みずほ FG の本社は FINOLAB からも目と鼻の先だが、スタートアップの集まる梁山泊にラボを持つことで、より積極的な活動を目指している意識の表れと見ることができるだろう。

100名以上が集まれるイベントスペース
ステージでは、地方創生とフィンテックをテーマにしたパネルが行われていた
玄関には、毎日のイベント予定などが掲出されている
会員の著書やメディア掲載などが展示。ロンドンの Level 39 やソウル・ハンファグループの Dream Plus のような海外アクセラレータとも提携関係にあるようだ。
ラウンジやキッチンのエリアは、イベント開催時にパーティー会場として活用される。
フォーンブースがあるので、電話でのやりとりにおいても、コミュニケーションの秘匿性は守られ、他の利用者への迷惑も避けられる。

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