シンガポールの決済スタートアップRed Dot Payment、シリーズBで500万米ドル調達——業界別にカスタムメイドされたソリューションを提供へ

by Tech in Asia Tech in Asia on 2017.9.22

Red Dot Payment の CEO Randy Tan 氏
Image credit: Wikipedia

シンガポールの Red Dot Payment(RDP)はオンライン決済ゲートウェイサービスを提供する企業で、その設立チームには Visa と MasterCard の元幹部もいる。この RDP が520万米ドルのシリーズ B 資金調達ラウンドを完了した。

このラウンドには、既存投資家として GMO Venture Partners、Wavemaker Partners、MDI Ventures、Skype の共同設立者 Toivo Annus 氏が参加し、さらにシンガポールに本拠を置く投資企業 DORR Group が新規投資家として加わった。

RDP はオンライン決済ゲートウェイとして機能し、企業がネット決済に対応できるようにその能力の構築と強化を支援している。決済のコア技術以外にも、将来的には顧客からカスタムメイドの要望(特別注文)が増えることを見込んでいる。

RDP はシリーズ B で得た資金を利用して、様々な業界の企業ごとに合わせたカスタムメイドのソリューションを構築するための能力を強化する予定である、と CMO の Gurmit Singh 氏は Tech in Asia に語っている。これにより、顧客企業がすでに導入済みの様々なデータ管理システムや従来の決済システムと、同社のソリューションをより効果的に統合することができる。

(掃除や食事などの)サービス付きアパート運営会社 Ascott との提携がその例で、RDP はクレジットカード情報の安全性を保つために、トークナイゼーションを利用したカスタムメイドの決済プラットフォームを Ascott のために開発した。トークナイゼーションとは、機密データを意味のない文字列である「トークン」に置き換えるプロセスのこと。

Gurmit Singh 氏は次のように語る。

弊社は技術主導の企業ですので、技術基盤の強化やアップグレードをしていく必要があり、さらに、それを行うために正しい専門知識を増やしていく必要があります。 今回の資金調達によって、事業地域の拡大に加えこうした技術基盤の強化を実施できるようになります。

RDP は現在、シンガポールの本社以外にバンコクとジャカルタにもオフィスを構えている。タイとインドネシアの両方で事業拡大を目指しているが、シンガポールではこれらの市場以外の事業も扱っている。

キャッシュレス化

シンガポールでは店頭決済のキャッシュレス化に関する議論が急速に進んでおり、RDP は現在も e コマースに重点を置いているが、この店頭決済にも関心を持っている。Singh 氏はこう語る。

キャッシュレス化を選ぶ企業を支援できることが何よりも嬉しいです。

同氏は、RDP が店頭分野で重要な役割を担うことができる領域を見つけるためにパートナーを現在探している、とも述べている。

この点で、同社はすでに DBS とのコラボレーションを打ち出している。 顧客企業が DBS のモバイルウォレット PayLah による決済に対応できるように支援を行ったのだ。

Singh 氏はこう説明する。

Visa や MasterCard の16桁を入力する従来の電子決済方法をクライアントに提供するだけでなく、PayLah、QR コード、電話番号による決済にも対応できるように支援を行うことができます。

過去には、RDP は2014年9月にシリーズ A で日本の GMO と米国およびシンガポールの VC である Wavemaker Partners から「数百万米ドル程度」調達している。また、その次に実施された昨年8月の資金調達では、インドネシアの通信会社 Telkom 傘下の VC である MDI Ventures から7桁の資金を調達している

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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