[翻訳News] 「まるで中国のよう」ーインドのスタートアップ事情

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

ビジャイ・アナンド起業家、アドバイザー、起業家雑誌のコラムニストとして13年以上の実務経験と起業家精神を持つ専門家である。最近では、アーリーステージのスタートアップのためのインド拠点アクセラレーターであり、テクノロジー、デザイン、起業家精神にのハブとなる「スタートアップセンター」を設立した。

インドのスタートアップ状況について、私たちは彼の考えを教えてくれるアナンドと対話をおこなった。以下にお伝えする。

インドのスタートアップ・カルチャーはどんな感じか教えてもらえますか?

私は2004年にインドに帰国しました。起業家としての経歴を生かし、起業する際に取り組んできた方法を見いだそうとしていました。インドには驚くほどスタートアップが少なく、いくつかの好調な会社はまだアウトソーシングの波に乗っているような状況でした。私はニッチな商品を扱っている数社に出会い、そこからですね。状況に変化があったのは。

ここでスタートアップの風潮は劇的に変わりました – そして、そのほとんどは非公式に行われたイベントや会合の結果によるものでした。BarcampsやOpen Coffee Club、Mobile Mondaysなどのイベントがつぎつぎ生まれ、インドのスタートアップ界隈に火がついたのです。

インドではまだ、バンガロール、チェンナイ、プネ、デリー、そしてムンバイ等の都市を拠点とした技術関係のスタートアップが大多数を占めていますが、これらの都市のいくつかは各四半期に700ものスタートアップを見込んでいます。2004年の状況からみれば劇的な変化です。

インドの起業家たちはどのような感じでしょうか?

インドの起業家たちは、幾度もの学習すべき局面を体験しました。初期はかなり多くの企業が欧米諸国、特にシリコンバレーの強い影響を受けました。起業家たちは世界を目指す傾向があります。残念ながら、顧客やインフラも、インドにツイッターやフェイスブックのようなスタートアップを立ち上げるのに必要な資本などもなかったのです。

ここ数年は地域の需要を満たすことに注目が集められていました。私の考えでは、今日、注目は地域、世界の両方へ向けられていると思います。起業家のほとんどは非常に勤勉な人々で、自分たちの活動する領域を理解し、しばらく他の市場で働いたり海外で教育を受けることで、多くの人々が他の市場に触れています。ですから、これら起業家たちはインドを世界市場にすることに関して付加価値をもたらす人々なのです。

起業国家としてインドに不足しているもの

その最たるものはエグジット(出口戦略)です。インドは依然成長してますが、大きなエグジットは未だかつてありません。関連する問題は山積しており、従業員は株を評価せず、したがって資金収集が必要となるが、それは困難を極めて有能な人材を獲得するのは難しい、という具合です。

多くの出来事が「エグジットが起こらない」という事実によって引き起こされるわけではありません。少なくともそう思いたい。つまり、多くの組織、ベンチャーファーム、(ある分野に)特化したファームが、拙速なスタートアップゲインの獲得に血眼になっている状況で、願わくば、私たちはそろそろこの成果に目を向け始めるべきなのです。

インドで価値の高い技術企業

インドにはいくつかの興味深い企業があります。有名なものはSlideshareとZohoで世界的ブランドになっています。Flipkartという会社はAmazonの素晴らしいカスタマーサポートのインフラを模範としてインド中をとりこにしてます。Tenmiles(おそらくインドで最もポテンシャルのある37社)、Deskaway、Interviewstreetなど、ハードウェア業界で活躍している会社もあります。

5年間でインドのスタートアップ環境はどのようになるのか?

数年前、国家としてのインドは人材を失っていました。国民にとって、国内でチャンスを見つけるのが難しかったからです。現在は多くの状況が変わりました。まさに中国のように。文献によれば、昨年は15万人近くが米国から帰国し、その多くが自らのスタートアップ企業を起こそうとしています。その全てが技術領域ではないものの、起業家たちはインドの変化と経済成長を引き起こす強力な推進力となっています。インドのいくつかの企業は、地域の市場の強力なリーダーとなり、巨大化しつつあるのを確認できますね。

エグジット(出口戦略)とアーリーステージ投資への資本の注入は、より多くのスタートアップを引き起こします。今述べたことのほとんどは今後5年間でインドで発生すると予想していて、その明確なサインは、今後3年間であらわれてくるでしょう。

【via Penn Olson 】

 

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