【ゲスト寄稿】Mobile World Congress2012のフォトレポート

この記事をゲスト寄稿してくれたのは、日本の内外のスタートアップやテックを紹介するのに精力的な美谷広海さん。かつては楽天、現在はグリーで、主に事業計画の業務に従事されています。Asiajin.com にも参加されるほか、最近では、中小企業向けのコラボレーション・ワークアプリを作った 37Signals を取り上げた書籍「小さなチーム、大きな仕事」(ハヤカワ新書juice)を共訳されました。彼のブログ「世界を巡るFool on the web」も人気です。


先週2/27-3/1にバルセロナで開催されたMobile World Congressに初参加してきました。その会場で体験してきた雰囲気をレポートしたいと思います。

世界最大のモバイルの展示会といわれるMobile World Congress。会場の大きさは幕張メッセの二倍ほど。会場入り口から丘の上に聳えるカタルーニャ美術館の両脇に全部で8つの展示ホールが点在しています。

(写真1)


正面ゲートにそびえたつ2本の塔

(写真2)

入り口から300メートルほど入った場所。

(写真3)

奥に見えるのがカタルーニャ美術館。右手前に見える建物が7番ホールで日本企業のブースやアプリ関連の企業ブースが多く集まっていました。主催者発表によれば今回の参加者数は6万7000人。入場パスの最低料金は699ユーロとそれなりの金額がすることを考えるとかなりの規模だといえます。参加者のうちの半数以上が肩書にChiefを持つCEO、CFO、COOとのこと。

Mobile World Congressは同時開催されているカンファレンスもあるのですが、このイベントのために集まった業界関係者とビジネスミーティングを持たれている人がほとんどではないかと思います。広い会場の中で、ミーティングをこなすだけでかなり時間が潰れてしまうので、カンファレンス等に参加する時間はほとんど取れない上に、モバイル関連というイベントの括りが大きいため参加者のニーズにあった講演の設定も困難なのでしょう。

会場で出会った方もほぼみなさん、会場でのミーティングの梯子という状態でした。この辺りはカンファレンス中心の他のイベントとは違ったところです。VIPが集まる壮大なネットワーキング会場というのが正しいですね。イベント期間中、夜には各社が様々な会場でパーティーを開催しており、中にはFCバルセロナの本拠地カンプノウスタジアムの隣の練習場でVCの投資家チーム対投資されているスタートアップチームの試合なんていうのもありました。

今回のMobile World Congressで存在感をみせていたのが中国の端末メーカーのZTEとHuawei。特にHuaweiは展示ホール以外に独自の屋外ブースを設けていたり、スマホ端末で作られたペガサス像を展示したりとその勢いをみせつけていました。

(写真4)


Huaweiの屋外ブース。屋外ブースの多くは、その企業とのミーティングが設定された招待者しか入れないVIP用スペースとして使われています。会場は広く、歩き回ることになるので専用のスペースでくつろいで座って話すことができるブースはオアシスに感じます。

(写真5)

Haweiのスマホ端末が貼り付けられてできたペガサス像。多くのプレスが写真をとっていました。

サムスンはペン入力に対応したGalaxy Noteのプロモーションに力を入れていて、その場でGalaxy Noteを使って似顔絵を描き、Tシャツにして配るというブースが人気を集めていました。

(写真6)

Galaxy Noteを使って似顔絵を描くサムスンブース

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行列のできていたGalaxy Noteのブース

各社のブースの中でも一番派手だったのがグーグルのブース。グーグルはAndroidをリリースした二年前からMobile World Congressに参加。巨大な数々のドロイド君が会場を埋め尽くし、ドロイドのUFOキャッチャーや滑り台、Galaxy Nexus用のジャケットデコレーションロボットなどが設置されていました。

(写真8)

ドロイド君まみれのグーグルブース

(写真9)
グーグルのブースではAndroidの各社デベロッパーが招待されていて個別のミニブースで展示を行っていました。

(写真10)

ラインストーンを使ってNexusの背面ジャケットをデコレーションしてくれるドロイド君ロボ

(写真11)

ブース内に設置されたドロイド君の滑り台

日本企業ではDoCoMo、NEC、パナソニック、それからNTTソルマーレが電子コミックコンテンツで大きなブースを出していましたが、全体的には韓国、中国の端末メーカー勢のいきおいを感じました。今回のMobile World Congressはオリンピックスタジアムやカタルーニャ美術館にほど近いFira Montjuicが会場でしたが、来年からは新たにバルセロナ空港により近いFira Gran Viaに変更となること。残念ながら丘を見上げるダイナミックな風景を会場としたこのイベントは見納めとなってしまいますが、来年もまた活気あふれる場となりそうです。

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サムスン、ZTEのブース

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サムスンブースの対面にあったGREEのブース

(写真14)

夜になりライトアップされるカタルーニャ美術館。

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