「死にたい」「消えたい」ーーあなたの周囲にこんなネガティブなツイート、愚痴をこぼしている人はいないだろうか。そしてもしそういう人をみかけたらどうすべきだろうか?
5月15日、U2plusが公開した「うつっぽ」は隣人のうつを家族や友人が発見し、本人にそっとお知らせするメール通知サービス。そしてこのサービスの実現をサポートしたのが「新しいビジネス・ウェブサービスを立ち上げまくる集団」liverty。立上げまでに要した期間はたったの1週間だ。
サービスは至ってシンプルだ。異変に気がついた「メールアドレスを知っている」友人、知人が名前とメールアドレスを入力して相手に通知。アンケートが届くのでそれに回答すると本人が症状に気がつく、という仕組みだ。企画したU2plus代表取締役の東藤泰宏氏は自身の「うつ」体験を元に認知行動療法による病状改善コミュニティU2plusを立上げた人物。
「U2plusはうつ本人の回復サポートサービス。でも、うつになる前になんとかできたほうがいい」と周囲の協力で未然に防ぐ仕組みを提供したかったと説明。また、メールで通知された本人にはアンケートだけでなく「予防や回復の仕方、具体的な相談先(過労や借金問題など)のアドバイスもセット」して知らせるそうなので、「うつ」と思われる本人がどうしたらいいかも分かるようになっているそうだ。
写真:ここにlivertyのメンバーが集まって一気に開発を進めるという六本木パーティーファクトリー(撮影時は当然不在)
そして今回気になるのが、このサービスの立ち上げをサポートしたlivertyの存在だ。「連続起業家」家入一真氏が先頭になって突如立上がったこの集団については、また後日詳しくその生態系をお伝えするとして、今回のサービス立上げは東藤氏の「持ち込み」がきっかけだったようだ。ちなみに家入氏は個人投資家としてU2plusに出資している。
「まずは家入さんに企画を見てもらいたいと。(家入氏は)『みな自由に生きるべきなのに、うつ病で自殺する人が多いというのはおかしい』『サービス的にいけてる』ということで、その場で即コラボ&チーム編成が決まりました」。(東藤氏)東藤氏の企画に、イラストレーターのヨシムラマリ氏、持ち込みの場所にたまたま居合わせたデザイン集団MONOspaceが制作を担当。
家入氏の起業実験はlivertyだけでなく、起業するパートナーを抽選で決めるイベント「家入 #春の起業家祭り」など、手法も考え方も多種多様だ。しかし、起業家祭りでデビューという話題(現在取材の申込中)も、このlivertyから立上がるサービスも、共通して「とにかく何かやってみよう」というメッセージを感じることができる。この流れが大きなものになるのか、見極めるためにも詳しく彼らの性癖生態系に迫っていきたい。
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