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2週間で5000店舗を獲得した「BASE」って何?ーー20のショップからみえるもの

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BASEの勢いが止まらないらしい。家入一真氏率いるLivertyが始めた新プロジェクト、BASEがロンチしたのは11月20日。半月ほどで開店したストアの数は5000店舗を超えたそうだ。 ーーさて。BASEとは一体なんだろうか。本来であれば数ステップで立ち上げられる「C2Cコマースプラットフォーム」と説明するのがしっくりくるのだろうか。即席コマースでは国内のStores.jpがやはり急成長しているそ…

BASEの勢いが止まらないらしい。家入一真氏率いるLivertyが始めた新プロジェクト、BASEがロンチしたのは11月20日。半月ほどで開店したストアの数は5000店舗を超えたそうだ。

ーーさて。BASEとは一体なんだろうか。本来であれば数ステップで立ち上げられる「C2Cコマースプラットフォーム」と説明するのがしっくりくるのだろうか。即席コマースでは国内のStores.jpがやはり急成長しているそうだし、C2Cマーケットといえば海外Etsyなんかが近いかもしれない。単なる小規模カートであればごまんとある。

でもBASEはなんかちょっと違う。

BASEで開店している店舗は物販というより、Tumblrのようなページを作っておまけで売れる、そんな感じがするのだ。だから真面目に物販しているところもあれば、フリマみたいなページもあるし、石を売ってるところも出てくる。こういう「幅」がなんというか、独特な香りを発している。

もう一つ、彼らは使用料を取らない。僅かながら決済手数料は取るようだが、そもそもこれはビジネスなのかと疑いたいぐらい全て無料になっている。

摩訶不思議なサービス、それがBASEだ。「あの」Livertyが立ち上げたサービスとしては至って真面目という意見も散見されたが、果たしてそうだろうか。

まだよくわからないことも多いので、とりあえずいくつかの店舗をピックアップしてみた。まずはここからこのサービスを俯瞰してみたい。

石EC

https://ishi.thebase.in/

石が売ってある。確かに世の中にはビーズ・アクセサリーのお店もあるし、庭石だって立派な商品だ。しかし、この写真はあきらかに「」(追記:石じゃないな…これ岩だ…)だ。それもどっかに転がってる。ずっとみてると哲学的な気分になってくるから不思議だ。石とECを掛けたんだと思う。それがやりたかったんだと思う。

女子めざ! – これから毎日、名前を呼ばれて目覚めよう。

https://joshimeza.thebase.in/

紹介二件目にして既に物販ではなく、サービスを販売している。そういう意味では、共同購入クーポンでサービスが販売されたことは少なからずこういったところに影響は及んでいるのかもしれないが。

手紙屋

https://matsuge16.thebase.in/

「あなたのために手紙をしたためます。どんな手紙が届くかはわかりません」ーーそうですか。

hanatoku

https://hanatoku.thebase.in/

一瞬何が売っているのか分からなかった方もいると思う。ポイントは自分の似顔絵を売ってるということではない。なんとこの画像データ、販売しているにもかかわらず右クリックでダウンロードできてしまう。しかもスペック通りのサイズで、だ。手渡しのエビストラップがかすんでしまうほどのインパクトだった。

自家製グラノーラ通販専門店「グラノーラ・キッチン」BASE支店

https://granola.thebase.in/

こんなのばっかりだと本当に面白おかしい人ばかり5000人集まってることになるので、マトモなのもいくつか。こういうハンドメイドっぽいアイデアを販売できるところはEtsyに通じるところがあるかもしれない。

Livertyガジェット部直営店

https://gadgettoo.thebase.in/

Livertyで走ってるプロジェクトのガジェット部で開発されている物が売られている。デスクトップでのものづくりがどこまで発展するのかはまだまだ未知数だが、作ってすぐ売るという仕掛けは評価したい。

京都フラワーツーリズム

https://kyo.thebase.in/

舞妓さんかわいい。

商いは門門“商売繁盛”SHOP

https://linkagemic.thebase.in/

どれだけ稼いでも、人脈があってもここで販売しているところにBASEのポテンシャルを感じざるをえない。

むすびショップ

https://musubi.thebase.in/

BASEよりもクラウドワークスとかにいった方がよさそうな気がするのは私だけだろうか。

その他、普通に運営しているショップ

The Porcelains

国立養蜂

hotty

COTONA SHOP

amarimono

イノリス商店

手作り雑貨chamion

KAJIWARA RECORDS

instant-0

Noir Fr

yamasho305

さて、ここまでのショップをみていかがだっただろうか。

可能性だともいえる。一方で、トラブルの匂いも依然として強烈に漂う。

詐欺などの可能性についてプロデュースを担当するLivertyのBASE運営責任者、鶴岡裕太氏に聞くと、クレジットカードなどの決済については発送ステータスをトリガーにしてさらに2週間は振り込まれないようにするなど、トラブルが発生した際の猶予期間は取ってあるという。ただ、銀行振込や代引きなどは当事者間での取引になるので、規約での注意喚起があるとはいっても、いわゆる個人間取引トラブルには相当注意しないといけないだろう。

開店数が勢いよく伸びている今だからこそ、うまく、正しく波を乗り切って従来とは違う、新しいプラットフォームの姿を見せてほしいものだ。

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シードは見積りなんか取るなーー神谷アントニオ氏が語るスタートアップ開発プロセス8つのヒント

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富士山マガジンサービスやpaperboy&co.の役員からクラウドワークス、Livertyといったスタートアップ・プロジェクトのアドバイザーまで幅広く務めるのが神谷アントニオ氏だ。 生まれ育ったアメリカの地で大学、起業とステップを重ね、経営者と技術者としての顔を併せ持つ彼は、その手腕をふるいながら時に後進の指導にもあたっている。 神谷氏が「MOVIDA SCHOOL」の壇上で語った言葉をい…

富士山マガジンサービスやpaperboy&co.の役員からクラウドワークス、Livertyといったスタートアップ・プロジェクトのアドバイザーまで幅広く務めるのが神谷アントニオ氏だ。

生まれ育ったアメリカの地で大学、起業とステップを重ね、経営者と技術者としての顔を併せ持つ彼は、その手腕をふるいながら時に後進の指導にもあたっている。

神谷氏が「MOVIDA SCHOOL」の壇上で語った言葉をいくつかのヒントにまとめた。

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開発のプロセスは変わっていない

開発プロセスは5W1Hで分けて考えるといい。企画プロセスというのは「なぜやるのか」。要件定義プロセスは「何をするか」という話。取得や開発プロセス(ソースをどのように取得するか)は「どのように、いくらでやるのか」という話。

でもこれって古くさい話じゃないの?という人もいる。今ではリーンやアジャイルといった言葉が出てきて新しい話題のように聞こえるかもしれないけど、プロセス自体は基本的に同じ。

イテレーション(繰り返し方)が違うだけ。例えばアジャイルだったら一つ一つの成果物を小さく分けて取得したりする。つまりこれは予算の使い方を考え直しましょうという話題であってプロセスそのものの変化ではない。

企画プロセス:経営者と技術者は費用対効果とKPIで会話せよ

20年近い開発経験で一番引っかかるのは「なぜ経営者と技術者は同じ言葉で同じ日本語で同じ技術用語で話をしてるのに捉え方が違うんだろう」ということ。

多くの経営者がやってしまう失敗は企画プロセスの段階で画面や形を持ってきてサービスの「具体的な形」から入ってしまうこと。企画プロセスでやらなければならないのはユーザーやパートナーに対する仮説検証に基づいた費用対効果の確認と、かけた予算に対して定量的に測定が可能なKPI(key performance indicator)の設定。これがないままに進めると何が失敗だったのか分からなくなってしまう。

企画プロセス:仮説から企画を導け。売上はKPIにするな

例えば商品の上にマウスオーバーすると画像が拡大表示されるという機能追加が開発陣に要求されるとする。売上は1000万目標で予算は200万。トラックするKPIは売上という話が経営陣から出されたとする。

まずこういう企画を経営陣から出した場合「画像を拡大するだけで売上があがるのか」というポイントを開発陣は否定しづらいということを認識すべき。どんな企画でもまずは仮説から組み立てる。ユーザーが何をインセンティブに感じてそれに対してどういう行動を起こし、どういう結果が導かれるのか。

例えばサポートセンターに商品説明を求める声が多い場合は、ユーザーが商品イメージを掴めていないのではないか、もっと大きな画像が必要で、それを解決すれば購入が促進されるのではないか、といった元々の原因とそれに基づく仮説が必要になる。

予定された機能が正しく実装されたかどうかを確認するための方法を持つことも大切だ。売上をKPIなんかにしてしまったら、例えば全然違う要因で商品情報がバズって流入が増えて売上が上がったとしてもそれは正しく仮説が立証されたことにはならない。

例えばこの例の場合は、商品ページからカートに入れられる率を測定値として設定する。同時に元々サポートセンターに「商品が分かりにくい」という話があったことが発端になっているので、ここへの問い合わせ件数が減ったかどうかもトラックすればいい。この二つの数値をKPIに設定して問題解決したかどうかを確認することが大切。

企画プロセス:サービス企画は誰がやるべきか

スタッフに任せなさいというのが答え。自分がエンジニアだったりデザイナーだったりすると自分で手を出してやってしまいがち。しかしこの部分は経営者の仕事ではない。経営者の仕事は予測することであり、予定されている結果が事業の目的を達成できているかどうか検証することだ。

要件定義プロセス:アーキテクチャは開発速度と安定性を天秤にかけろ

その事業のコア・コンペテンシが明確でないと現場の開発者が判断ができない。例えばアーキテクチャの選択で開発速度と安定性を天秤にかけたとする。IBMのAS/400というサーバーはものすごく安定しているけれど調達するのにえらく時間がかかる。一方でPHPだ、MySQLだ、MVCだといった話題は圧倒的にコストも安いし早いがエラーが発生するリスクを持ち合わせている。

新しい情報技術が大量に出てくるようなサービスはフレキシブルな変更が効いて安いアーキテクチャを選ぶべき。比較して金融とかビジネスモデルが変わらないものにわざわざ不安定なものを導入する必要はない。そういう場合は安定性を選択すればいい。このように事業のコア・コンペテンシが明確でないとどちらを選択すべきか分からなくなる。

同時に経営者として着眼して欲しいポイントはプロトタイプをつくるようなシード期のステージでは、人材を獲得しやすいテクノロジを選択すべきということ。確実に利益を出していけるステージに移ればハードやシステムで効率化して人にかかるコストを下げるようにすればいい。

取得・開発プロセス:シード期は見積りなんか取るな

取得開発プロセスでは、社員でも外注でもソフトウェアを買ってるという視点は同じ。ここで重要になるのは見積りはスタートアップにとって大変難しく、またストレスのかかるプロセスだということ。普段買物をするときにわざわざ見積りなんかするか?と考えればいい。

今日は夜のご飯に3000円かける、と決めればそのお金が無くなればそこで終わり。ITも同じように考えるべき。この開発でいくらかかるか、ではなくこの予算でどこまでできるか、費用対効果はどれほどなのかをベンダーや開発者と握るべき。

例えば予算も100万円を10万円という使いやすい単位に分割することで、確認や方向転換がしやすくなる。一つ一つの開発依頼に対してその費用対効果がどれほどだったか、それをしっかりと確認することが重要。

取得・開発プロセス:開発者はエンジニアリングの素晴らしさよりも費用対効果

経営者が開発者である場合、入ってきたエンジニアは必ずといっていいほど「俺の方が(開発速度が)速い」と思ってしまう。ここで経営者にとって重要なのが費用対効果という視点だ。コーディングが奇麗だとか効率のよいエンジニアリングだとかは実はあまり重要なことではない。

要求に対して出ている効果が見合ってるかどうかが重要。しかし、一方で費用対効果のよいエンジニアリングというのは大抵いい仕事をする人が持っているものだ。経営者は個々のエンジニアリング効果に心を奪われてはいけない。自分達は経営者としてソフトウェアを単純に買っているんだという考えが重要になる。

取得・開発プロセス:CTOの役割を理解する

技術を理解しようとするのではなく、技術がもたらすであろう効果を検証することこそが重要。「PVは上がった、コンバージョンも上がった、けれど利益が出ません」はここにいる経営者が全て悪い。成果物を見てそこから予想される効果を検証するには最初は人の経験に頼るしかない。そういう経験を沢山持ったCTOを必要とすればいい。

例えばグーグルのような大きな組織ではCTOとエンジニアリングの担当役員は分かれている。CTOの役割は情報技術を査定してその情報の中から必要な情報を提供してくれる人のことを指す。実務的なエンジニアリングのトップを務める役員とボードメンバーにアドバイスをするCTOの役割が全く違うということを理解しておくべき。

【U-NOTEリンク】:スクール当日にライブで記録されたU-NOTEです。合わせてご参照ください。

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韓国のカップル向けアプリBetween、他数サービスがピッチした8月8日のサロンイベント【ライブブログ終了】

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Startup Datingが毎週水曜夜に開催している「Startup Dating Salon.」 8月7日のサロンイベントでは韓国から来日中のカップル向けアプリ「Between」。リクルートメディアテクノロジーラボが開始したティザー公開サービス「ComingSooners」からのサービスも交えて、ピッチ祭りを開催した。その様子をライブブログでお伝えしていく。 韓国のカップル向けソーシャルアプリ…

Startup Datingが毎週水曜夜に開催している「Startup Dating Salon.

8月7日のサロンイベントでは韓国から来日中のカップル向けアプリ「Between」。リクルートメディアテクノロジーラボが開始したティザー公開サービス「ComingSooners」からのサービスも交えて、ピッチ祭りを開催した。その様子をライブブログでお伝えしていく。

韓国のカップル向けソーシャルアプリ「Between」

これまでStartup Datingでも何回かその動向をお伝えしている「Between」。ついに直接そのサービスピッチを見ることができた。Betweenは現在、日本への進出を行い始めたところだ。

韓国のカップルが一回のデートで使う金額よりも、日本のカップルが一度のデートで使用する金額のほうが多いとBetweenは語り、大きなマーケットがあると語った。ターゲットはカップルの中でも、特に20〜25歳くらいの層をメインとしている。韓国では100万ダウンロードを越えており、日本でのユーザは今のところ70,000人ほどだそうだ。

会場からは「LINE」のようなメッセージングアプリとどのように異なるのかという質問があったが、それに関してはカップル間で共有したテキストや写真の保存に関する部分が異なるとのこと。テキストメッセージングアプリでは、過去の写真、テキストはどんどん消えていってしまうが、Betweenでは保存して残しておくことも可能となる。韓国でもkakaotalkというLINEに類似したサービスがあり、多くのユーザがいる。そういった状況にありながらも、Betweenを使用するユーザが多く現れていることからも、住み分けは可能になりそうだ。

今後、Betweenが日本でどのように成長していくのか注目したい。

Facebookの写真利用をもっと便利にするアプリ「Roll」

まずComingSoonersからピッチを行ったのは、「Roll」というサービスを開発しているQuintech。Quintechは、女子5人で結成されたチーム。6月にはキックオフイベントも開催していた。

Quintechが開発している「Roll」は、FacebookのフレンドをRollすることで、Facebookの投稿やチェックインなどのタグ付がストレスフリーで可能だ。さらに、Rollを繰り返すことで、いろんなお店やサービスから、チームそれぞれのスタイルにマッチした素敵なオファーが来るようにしていく予定だそうだ。

「みんなでやる」ということをモットーにしており、チームでやっていきたいことにも通じているという。

女子大生エンジニアとデザイナークマのアプリ開発漫画「stayhungry」

続いてComingSoonersからピッチを行ったのは、なんとアプリ開発に関する漫画だ。堀内公平氏と片山育美さんが制作している『ステイハングリー!』は、大学で偶然出会った、女子大生エンジニアとデザイナーのクマが、二人で大ヒットアプリを制作するというストーリーだそうだ。

もっと何かを作る人を増やしたいという想いがあり、それを広げていきたいと思った堀内氏は、ブログやワークショップという形式ではなく、漫画「バクマン」にヒントを得て、漫画という形式で「ヒットアプリが作れちゃうような気がしてくるモノづくり漫画」を作ろうと考えたことが開発のきっかけ。「ステイハングリー!」は、ウェブ上での公開、またはiPhone/Androidアプリとしての公開を予定している。第一話が描けたら連絡が来るそうなので、気になる方はこちらからご登録を。スポンサーも募集中だそうで、スポンサーになると漫画のストーリー内に会社や、マスコットキャラクターが登場するなんてこともあるかもしれない。

ちなみにこのstayhungry、デザイナーとして参加しているのは以前Startup Datingでも取材させてもらった片山育美さん。大きな反響を読んだこちらのインタビュー記事もぜひ。

「ぼくのおつかい」

先日「顔面広告」をリリースした、新しいビジネスやウェブサービスを立ち上げまくるモノづくり集団、「Liverty」が最近新しいサービスをローンチした。

新サービス「ぼくのおつかい」は、ソーシャルおつかいプラットフォームとよばれるものだ。「イエガネーゼ」と名付けられた二人が、「弁当買って来て」「これ配達して」といったおつかいごとを、1回500円でインターネット上で受け付けている。

ソーシャルテクノロジーを活用しながら、おつかいだけで生活を成り立たせることはできるのかという生活実験も兼ねているこのサービス。六本木付近でちょっとしたおつかいごとが発生した方は彼らにお願いしてみてはどうだろうか。「ぼくのおつかい」と合わせて「顔面広告」もどうぞ。

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人を罵倒するコスト

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Studygiftの一件は運営側による全額返還という形で一旦仕切り直しされることになった。説明不足やビジュアルの問題、大学の奨学金制度そのものなど、激しい議論は多方面に飛び火し、また再開する時にこれらの事実を元にした検証がなされるのだろう。彼らはメディアにを通じてメッセージを出したし、たとえ乱暴なコメントを投げたとしても、説明から逃げることはしなかった。 「随分と人を罵倒するコストが安くなったもん…

Studygiftの一件は運営側による全額返還という形で一旦仕切り直しされることになった。説明不足やビジュアルの問題、大学の奨学金制度そのものなど、激しい議論は多方面に飛び火し、また再開する時にこれらの事実を元にした検証がなされるのだろう。彼らはメディアにを通じてメッセージを出したし、たとえ乱暴なコメントを投げたとしても、説明から逃げることはしなかった。

「随分と人を罵倒するコストが安くなったもんだよね」ーーある関係者の言葉だ。livertyのメンバーを取材しているとき何気なく出てきたこの言葉が私の中でずっと残っている。

このプロジェクトで問題だったこと、それに対して多くの人達が疑問を感じ、それを投げかけたことそのものはよかったと思う。活動そのものの意義は大きく、たとえこのプロジェクトでなし得ないとしても、問題点を精査し、一人でも多くの学生が学ぶ環境を手に入れることができるのであれば、私はそれは世の中にとってプラスと信じている。

山田進太郎氏が言及した挑戦することの意義、やまもといちろう氏の厳しい指摘、その他「顔の見える」識者が綴るブログの数々は賛否両論ありつつも、中身のある「意見」が多かった。

しかしTwitter、ブログ、掲示板、で大量に目にしたのは単なる投石行為だ。言葉によるリンチ。大量に投石される罵詈雑言の数々が正しい批判の意見を押し流してゆく様子は痛々しかった。100歩譲って支援を申し出た人達が、実際の問題点を知る過程で嫌悪し、期待に対する裏切りと彼らに投石したのであればそれは仕方のないことなのかもしれない。

根拠もなく、関係者でもなく、火の粉が降り掛からない場所から執拗に詐欺だバカだとののしりを続ける人達は本当に立ち止まって考えられないのだろうか?言葉は薬にも、そして毒にもなる。毒を吐けば自分も毒におかされる。言葉を扱う一人として、あえてそのことを投げかけてみたい。

livertyの活動はしばらく慎重になるかもしれないが、追いかけるよ。

Photo by Images_of_Money

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「ただ困っている子を助けたかった」ー #Studygift は何が問題だったのか

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livertyが5月17日に公開した学費支援サービス「Studygift」が議論を巻き起こしている。やっていることは正しい、でもなにかもやっとする。ーー大量に拡散し、好意的な内容から徐々に批判的な口調に染まっていくTwitter、facebookのコメント群。批判の理由は至極ごもっとも、単なる説明不足だ。この件について家入一真氏も「言葉足らず」と本誌にコメントをくれた。 家入一真という人物の考え方…

livertyが5月17日に公開した学費支援サービス「Studygift」が議論を巻き起こしている。やっていることは正しい、でもなにかもやっとする。ーー大量に拡散し、好意的な内容から徐々に批判的な口調に染まっていくTwitter、facebookのコメント群。批判の理由は至極ごもっとも、単なる説明不足だ。この件について家入一真氏も「言葉足らず」と本誌にコメントをくれた。

家入一真という人物の考え方は至ってシンプルだ。Studygiftの発想は、同氏が運営するCAMPFIREやクラウドファンディングに共通する”支援”の考え方から始まっている。「僕らはほんとにただ困ってる子を助けたかっただけで、なんでこうも叩かれなきゃいけないのか、と、でも言葉足らずなんだろうね。坂口さんも僕らもこれが出来ればもっと多くの学生が救える、とただそれだけの想いでやっただけなんだ。合宿もしたし徹夜もしたし。見返りなく」。(家入氏)

Studygift

主にTwitter上で巻き起こっている賛否の対象はこの仕組みそのものではなく、支援対象となる坂口綾優さんに集中している。多く目についたのはいわゆる奨学金が止まったのはそれ相応の理由があるからじゃないか、というものだ。確かに私も”違和感”を感じた一人でもある。本誌では坂口さんに取材し、不足している説明についてコメントを貰った。

まず、現在の状況については「学部事務所に休学の相談をしましたが、授業料が納入できず『退学』という扱いになっています。学費の目処が立ち次第復学できる」ということで、休学に近い状況になっているそうだ。また、大学に復学したい理由については、「勉強したいこと、履修したい授業がたくさんあって模索している最中にお金の問題が出てしまった」とコメント。さらに詳しい話は追ってプロジェクトから説明されるはずだ。

議論が起こることは大切だ。一方、説明が少し足りないだけで、ここまで一方的な解釈が生まれるという状況は少し考えたほうがいいだろう。

こうやって一般から資金を集めるという場合、通常のクラウドファンディング(kickstarterや国内であればCAMPFIREなど)であれば、支援する気持ちに加え、実際にモノが手に入る、という形式が取られることが多い。しかし今回の場合は”ほぼ”気持ちだけで支援する「無償の奉仕」が必要になる。寄付に近いかもしれない。

それだけに客観的に誰もが理解できる理由が必要だった。例えば時間割でもいい。一日の生活を見せて、働きに出てしまえば当然勉強する時間が削られる。自分にはやりたいことがあって、それにはこれだけの時間が必要だ。なので、支援が欲しい。そういう説明があればよかったのかもしれない。

でも、ただそれだけだ。説明すればいいだけの話で、クソミソに罵倒することじゃない。彼らはあくまで選択肢の一つを提示したに過ぎない。

引き続きlivertyの活動を追いかける。

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家入一真先生がネットで1000人集めるプロジェクト「6.16 #1000人の遠足 in 代々木公園」を本当に発動

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昨晩、私のfacebookに一通のイベント招待の通知がやってきた。イベント通知はスパム気味になっていたため、あまり興味なくメッセージをみるとそこには「【友達1000人】1000人の遠足【出来るかな】」の文字が。どうやらこのプロジェクト、本当に動き出すらしい。遠足の引率をする先生は、あの家入一真氏だ。 イベントの詳しい内容はここだ。タイムラインには1カ月後の遠足にウキウキしている成人(多分)のコメン…

昨晩、私のfacebookに一通のイベント招待の通知がやってきた。イベント通知はスパム気味になっていたため、あまり興味なくメッセージをみるとそこには「【友達1000人】1000人の遠足【出来るかな】」の文字が。どうやらこのプロジェクト、本当に動き出すらしい。遠足の引率をする先生は、あの家入一真氏だ。

イベントの詳しい内容はここだ。タイムラインには1カ月後の遠足にウキウキしている成人(多分)のコメントが並び、(5月17日朝の5時の時点で)参加者は190名ほどになっている。

「インターネットで1000人集めたいなー。でもね、別になんもやらないの」。家入氏がこんな言葉を漏らしていたのはつい最近のことだ。彼のアシスタントが何度も代々木公園に1000人集めたいと問い合わせして叱られている様子も散見(下記参照)されていた。

恐らく叱られたのは鶴岡裕太さんでほぼ間違いないだろう。(訂正:叱られたのは鶴岡さんではなく大川竜弥さんでした。訂正してお詫び申し上げます。)

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CAMPFIRE立ち上げあたりからだろうか。家入氏の活動に目を奪われることが多くなった。彼の経歴にある最年少JASDAQ上場社長とか、ひきこもりとかそういった文字だけでは説明が難しい、なんともいえない世界観を感じることがある。

2011年6月頃に開催されたCAMPFIREとGrow!のお披露目パーティーで、彼が会場に向かって叫んだ「みんなーインターネット大好きですかー?」の声はいまだに耳に残っている。会場の反応悪くて連呼してたけど。

彼は今、ウェブサービスをたちあげまくる集団「liverty」や、起業家をランダムに決めちゃう「#春の起業家祭り」などいろんな起業実験をおこなっている。興味深いのは、受け取る側の価値観や感性で評価が分かれるところだ。ある人はふざけてると批判するし、ある人は新しい可能性だと賞賛する。

なにもご褒美らしきものがない中、インターネットだけで人は本当に遠足しちゃうのだろうか。もしこれが成功したら、6月16日、代々木公園には誰とも声を交わさず、ずっとTwitterでチャットしている1000人がやってくることになる。もちろん公園だから相手の位置を知る術はGPS、座標軸のみだ。

さらに家入氏はこう続ける。

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6月16日、私は代々木公園に向かう。本当に1000人がチャットしてるのか、確かめてみたい。

※以下、イベント案内より抜粋。集まらないと家入先生はすねるそうです。

先生、1000人のみんなと遠足をしてみたいと急に思いたちました。場所は代々木公園中央広場です。 先生とのお約束は以下の通りです(wikipedia「遠足」の項より)

お昼ご飯は各自弁当を持参すること。
解散後は家にまっすぐ帰ること。家に帰るまでが遠足です。
おやつは500円までです。バナナは含めません(まるごとバナナはおやつに含みます)
ブルーシートは各自持参すること。椅子やテーブルは持ち込まないでください。
大きな音を出す、マスゲームを行う、名刺交換会などは遠足のルールに反しますので禁止します。
当日、知らない人同士はTwitterのハッシュタグ「#1000人の遠足」で会話してください。
旅のしおりは以下の物を各自印刷しご自由にお使いください。
※旅のしおりは危険なのでイベントページでご覧ください。
1000人集まらない場合先生がすねます。
雨天決行 ・時間は自由です

StartupBase Profile

家入-一真

People: 家入-一真

78年福岡生まれ。連続起業家。ロリポップなどのpaperboy&co.創業、上場後、カフェ事業を主としたパーティカンパニー設立。

渋谷カフェ・オンザコーナー、ハイスコアキッチン、代々木iri、ギャラ…

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周囲の「うつ」予兆を知らせる”うつっぽ”公開ーー「立上げまくる集団」livertyが1週間でサービス化

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「死にたい」「消えたい」ーーあなたの周囲にこんなネガティブなツイート、愚痴をこぼしている人はいないだろうか。そしてもしそういう人をみかけたらどうすべきだろうか? 5月15日、U2plusが公開した「うつっぽ」は隣人のうつを家族や友人が発見し、本人にそっとお知らせするメール通知サービス。そしてこのサービスの実現をサポートしたのが「新しいビジネス・ウェブサービスを立ち上げまくる集団」liverty。立…

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「死にたい」「消えたい」ーーあなたの周囲にこんなネガティブなツイート、愚痴をこぼしている人はいないだろうか。そしてもしそういう人をみかけたらどうすべきだろうか?

5月15日、U2plusが公開した「うつっぽ」は隣人のうつを家族や友人が発見し、本人にそっとお知らせするメール通知サービス。そしてこのサービスの実現をサポートしたのが「新しいビジネス・ウェブサービスを立ち上げまくる集団」liverty。立上げまでに要した期間はたったの1週間だ。

サービスは至ってシンプルだ。異変に気がついた「メールアドレスを知っている」友人、知人が名前とメールアドレスを入力して相手に通知。アンケートが届くのでそれに回答すると本人が症状に気がつく、という仕組みだ。企画したU2plus代表取締役の東藤泰宏氏は自身の「うつ」体験を元に認知行動療法による病状改善コミュニティU2plusを立上げた人物。

「U2plusはうつ本人の回復サポートサービス。でも、うつになる前になんとかできたほうがいい」と周囲の協力で未然に防ぐ仕組みを提供したかったと説明。また、メールで通知された本人にはアンケートだけでなく「予防や回復の仕方、具体的な相談先(過労や借金問題など)のアドバイスもセット」して知らせるそうなので、「うつ」と思われる本人がどうしたらいいかも分かるようになっているそうだ。

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写真:ここにlivertyのメンバーが集まって一気に開発を進めるという六本木パーティーファクトリー(撮影時は当然不在)

そして今回気になるのが、このサービスの立ち上げをサポートしたlivertyの存在だ。「連続起業家」家入一真氏が先頭になって突如立上がったこの集団については、また後日詳しくその生態系をお伝えするとして、今回のサービス立上げは東藤氏の「持ち込み」がきっかけだったようだ。ちなみに家入氏は個人投資家としてU2plusに出資している。

「まずは家入さんに企画を見てもらいたいと。(家入氏は)『みな自由に生きるべきなのに、うつ病で自殺する人が多いというのはおかしい』『サービス的にいけてる』ということで、その場で即コラボ&チーム編成が決まりました」。(東藤氏)東藤氏の企画に、イラストレーターのヨシムラマリ氏、持ち込みの場所にたまたま居合わせたデザイン集団MONOspaceが制作を担当。

家入氏の起業実験はlivertyだけでなく、起業するパートナーを抽選で決めるイベント「家入 #春の起業家祭り」など、手法も考え方も多種多様だ。しかし、起業家祭りでデビューという話題(現在取材の申込中)も、このlivertyから立上がるサービスも、共通して「とにかく何かやってみよう」というメッセージを感じることができる。この流れが大きなものになるのか、見極めるためにも詳しく彼らの性癖生態系に迫っていきたい。

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