インドネシアの子供たちの教育を促進する、未来型トレーディングカード「Kark」

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

10年以上も前に、マジック・ザ・ギャザリングが一世を風靡したことを私は覚えている。少年たちは、アパートの階下やショッピンモールの踊り場などでゲームを遊んで楽しんでいた。

これらのカードゲームはやみつきになりやすく、私が通っていた学校では学生たちが制服のままでカードゲームで遊ぶと罰則が設けられていた。新聞ではこれらのコレクターカードのことを持ち上げては、その悪影響について今で言うWorld of Warcraftのように大げさに書き連ねた。

このような、ゲームに対する否定的な大騒ぎは度を越していると思うが、シンガポールの「JFDI-Innov8 Bootcamp」に参加しているKarkはそのメッセージを真剣に受け止め、害の少ない子供向けのゲームを開発するミッションに乗り出した。スマートフォンを利用し、モバイルアプリキャンペーンを通じた教育要素のあるトレーディングカードでそれを実現しようとしている。

「子供達はゲームが大好きだが、彼らがゲームから得るものは何もない。恩恵を得るのはデベロッパーだけだ」とCEO兼シリアル・アントレプレナーのSindhu Prabowo Dilaksono氏は語る。彼はインドネシア人4人の共同設立者チームを率いている。

「教育関連のアプリを開発するのは、罪悪感を感じることなくお金を稼ぐ方法の1つだ」。


同プロダクトを言葉で説明しても本当の価値は言い表せないが、まずはやってみることにした(動画をリクエストしたのだが、まだ準備ができていなかった)。プロトタイプのテーマは天気で、アプリと一緒にくるカードには太陽、雲、月、そして風が描かれている。

アプリを開くと、2次元の風景が現れる。携帯にいずれか1枚のカード(例えば、太陽、カードにはQRコードが付いている)をかざすと、太陽がその画面風景に現れる。雲のカードを出すと、画面に雲が出てくる。

デモを見て驚いたのは、このアプリのインタラクティブ性だ。雲のカードを繰り返し出すと雲は増え、それらの雲は指で動かすこともできれば、つなげることもできる。雲が大きくなりすぎると雨が降り出す。風のカードを使えば、それらのオブジェクトは吹き飛ばされる。5才以上の子供に、雨はどうして降るのか、私達が住む太陽系には太陽が1つしかないとかいう概念を教えるには簡単な方法だ(雲のカードと違って、太陽のカードを繰り返しかざしても太陽は増えない)。

同チームはCMO(最高マーケティング責任者)のDaniel Simon氏、CCO(最高コミュニケーション責任者)のFithor Faris氏、CTO(最高技術責任者)のBullit Sesariza氏で構成されており、既に子供達と一緒に同プロダクトを試験的に使用している。今のところ、反応はいいようだ。

「15分も遊べば子供達は飽きるだろうと思った。でも最終的には1時間くらいは続いた」とSundhu氏は言う。

彼はホワイトボードに同プロダクトの計画を描きながら、Karkには12種類の主要アプリがあり、各アプリには2つの拡張版があると語った。各エディションには異なるテーマを用い、それぞれにカードパッケージが付いてくる。正式なローンチは8月を目指している。同社がユニークなのは、小売とモバイルアプリの両方のマーケットプレイスを網羅しようとしていることだ。

Sindhu氏によると、カードはインドネシアの小売店(コンビニ、本屋、特に玩具店)で販売される予定だ。子供達がカードを買えば、アプリをダウンロードしたくなり、それによってさらに多くのカードを買いたくなるというポジティブなフィードバックループが生まれるというわけだ。

モバイル通信業者と提携することは彼らにとっても大きなチャンスとなる。使用済みのプリペードカードを捨てる代わりに、それらのカードが収集できるトレーディングカードとなれば、1枚1枚を大事にとっておくことになる。また、人気のマンガキャラクターのライセンスを得ることにも大きな可能性があり、それらのキャラクターを使うことで子供達をさらに惹きつけることになるだろう。

これらすべてを成し遂げるには、製造への資金がかなり必要となる。また、適切な製造および流通パートナーも必要だ。

KarkはTelkomsel Starup Bootcampで優勝しているので、注目すべきスタートアップであることは間違いない。今もプロトタイプの段階(カードの最終デザインがまだ決定していない)にあるにも関わらず、すでに将来パートナーとなり得る企業から多くの注目を浴びている。

同チームには、起業分野、クリエイティブ分野、技術分野、業界分野での経験を持つ人材が適切にブレンドされている。共同設立者の1人であるBullitはトレーディングカード業界の出身で、相応しい工場を知っている。彼らは教育コンサルタントとも提携し、同ゲームが子供達のためになるよう万全を期している。

Bootcampに参加しているスタートアップの中で、Karkはありふれたモバイルアプリ企業とは違い、おそらく一番活動的な企業だと思う。同チームは意欲的で、ローンチ後の1年で100万人の顧客獲得を目指す。

彼らが言うことや準備する計画(多くは検討段階で公にはされていない)を聞きながら、Karkにはインドネシアだけではなく世界で子供の教育とゲーム市場における巨大なニッチマーケットを形作るいいチャンスがあると私は思った。

JFDI-Innov8 Bootcampに関するさらなる情報:このプログラムはシンガポールで行なわれるテック・スタートアップのためのアクセラレータプログラム(Global Accelarator Networkの一環)で、参加者は100日間でプロトタイプのプロダクトを作り上げる。同プログラム参加のスタートアップによるデモは2012年5月4日に行なわれる。(原文掲載4月25日)

【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs

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