The Best and the Brightestから読み解く、中国Gaopengの失敗と教訓

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

David Halberstam氏が書いた「The Best & the Brightest」という題の古い本には、アメリカ合衆国がどのようにしてベトナムのぬかるみに足を踏み入れてしまったかについて、いくつかの理由が挙げられている。なぜアメリカのような超大国が、Lyndon Johnson大統領が述べたような「みすぼらしい4流国」に打ち負かされてしまったのか。そしてなぜJohnson大統領やその部下であるRobert McNamara氏およびMcGeorge Bundy氏のような優秀な人間が、ギリシャ悲劇のような結果を予測し、未然に防ぐことができなかったのか。

本が書かれたのは40年前であるにも関わらず、Halberstam氏によって描き出された大失敗から学ぶ教訓は今日でも事実であり続ける。「最高かつ最も聡明な人々(ベスト&ブライテスト)」は、いまだに失敗しているGaopeng.comのケースにも当てはまる。

GrouponTencentのジョイントベンチャーであるGaopeng(高友)は、最初からアメリカと中国という2つの世界の最良を持ち合わせていた。Grouponの熱心なアメリカンスピリットとその経験が、Tencentの持つ地元の知識と結びつくことで、勝利の方程式が完成したかのように思われた。しかし、1億米ドルというものすごい資金を抱えながら、Gaopengは最初からつまずいてしまった。見通しがつかないまま多数の都市で事業拡張のために短期間で雇用を行い、結果3,000人ものスタッフで溢れかえった。

高い経営コストと強烈な競争によってその資金は搾り取られ、事業から素早く撤退し、人材を解雇してもそれは改善されなかった。時計の偽造品販売、従業員に対する思いやりのない扱い(同社は従業員が中国旧正月の休暇をとる直前に解雇したことは有名だ)といったさらなるスキャンダルによって、同社は生き残ることができなくなった。Tencentは、Gaopengの事業を同社のまた別のブランドであるFTuanと統合する計画を進めており、Gaopengの事業は徐々に規模を縮小もしくは撤退する方向に向かっている。スタッフは解雇されるだろうというのがもっぱらの噂である。

では、いったい何がGaopengの呆気ない終焉を招いたのであろうか?Halberstam氏の本に書かれていたことに立ち返ってみると、アメリカが60年代に犯した過ちとGaopengの過ちが非常に似ていることがわかる。両者が失敗した理由は以下の通りである。

自らが無敵かつ全能であるというまやかしを信じてしまった

アメリカは、ホー・チ・ミンに負けることなどまったく考えもしなかった。従って、その勢力や北ベトナムがアメリカの動きにどう反応するかなど全く考えていなかったのである。アメリカ人は、サイゴンに進軍するだけでハノイは神を恐れて降伏するだろうと信じていた。そんなことは起こるはずもなく、アメリカの行動の多くが計算違いで単に愚かなものに見えてしまう。

そしてGaopengもまた、その遺伝子からして自らを非の打ち所がないと考えた。他のグルーポン系サービスが良いスタートを切っており、非常に手強い競争相手となっていたにも関わらず、中国市場のドアを叩くだけでそこを制覇できるものと考えていたのである。なぜGaopengが猛烈に事業拡大を続けたのかについては、これがその理由だ。こんなに素晴らしい血統の企業が存在するというだけで、市場の中国企業は一掃されることだろうと考えたのだった。もちろんそんなことが起こるはずもなく、アメリカ人がベトナムで経験したように、Gaopengも奇襲を受け、その対応策を持ち合わせていなかったのである。

歴史のニュアンスを尊重しなかった

アメリカ人が「歴史の道筋」をいくらか留意していたならば、南ベトナムに兵力を投入することに勝ち目がないことにとっくの昔に気づいただろう。反植民地主義が猛威をふるっており、「白人」はもはや権力を持てなかった。フランス人はベトナムにおける激しい戦闘の末、大きな敗北を喫することで手痛い教訓を学んでおり、Charles André Gaulle(シャルル・ド・ゴール)がアメリカ人にハノイと戦うのは無益だ、と警告していたのだ。不幸なことに、この警告は無視された。

Gaopengもまた、中国進出を試みた海外のインターネット企業がこっぴどい目に合う傾向があることに気づくべきだったのだ。Yahoo、Ebay、Googleのケースは、外国企業が、より粘り強く適応力のある地元の競合に負けた実例として有名だ。Gaopengは自信過剰となる代わりに、用心深くこのことを念頭に置くべきではなかっただろうか?結局Grouponというのは外国企業で、事業を取り仕切るために雇った従業員たちもまた外国人だ。どうして他の企業が失敗したのに自分たちは成功すると考えたのか?この質問が問われることはなかったのである。

外国には外国なりのやり方がある、ということに気づけなかった

ベトナムは独特な場所で、その歴史と文化にも独自性がある。この明白な事実が、最高かつ最も聡明なアメリカ人によって無視された。彼らはみな、ベトナムでも自分たちの国とまったく同じように物事が運ぶと望んだのである。理性的かつ知性に富んだアメリカ人は、地元におけるロジックを無視し、間違った仮定を土台に美しい建造物を築き上げた。が、その間違った仮定が原因となり、成果は大きな音をたてて瓦解していった。

中国にもまた、独自のロジックが存在する。政治および経済環境の違いにより、当然中国人はアメリカ人とは異なる行動をとる。Gaopengは人間の繊細さというものを敏感に察すことをせず、結果としてジャングルの猛獣にむさぼり食われてしまった。こうして後から考えてみると、見込みはまったくなかった。もし他の外国企業がこれを十分に認識しないならば、必ずやまた恥ずべき敗北を被ることになるだろう。

【via Technode】 @technodechina

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