Tencentが運営する「WeChat」が目覚ましい成功を目にしながら、中国eコマース大手のAlibabaは「Wangxin」という新アプリのローンチで肩を並べようと必死だ。Wangxinは、同社のIMクライアント「AliWangwang」に位置情報サービスを加えたモバイルSNSアプリだ。
Wangxinは新しく作られたものではなく、AliWangwangの3億人の登録ユーザ(中国でもかなりアクティブなバイヤーおよびセラー)を基盤にして作られている。AliWangwangのアカウント名を使ってWangxinにサインインすれば、これまで登録していたすべてのコンタクトをそのまま利用することができる。
WeChatやKik系などのサービスと同じように、文章や音声メッセージを送ることができる他、位置情報サービスを利用して近くにいるWangxinユーザを探して話をすることもできる。
でも、このアプリのローンチを深読みしたり、AlibabaのモバイルSNS戦略が大きく飛躍するなどと期待しない方がいい。AlibabaのTaojianghuの失敗は、今も同社にとって悪夢として残っている。Alibabaのeコマースプラットフォームのソーシャル化への取組みはまだ成果が出ておらず、若干の位置情報サービスと無料の音声メッセージ機能だけでは成功の後押しにはならないだろう。
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