Taobao(淘宝)やTmall(天猫)などのサイトを運営する中国最大eコマースであるAlibaba Group。同社は、アメリカ証券取引委員会に提出した書類(こちらから見ることができる)の中で、収益が昨年より64%増加し、2012年第1四半期終了時には8億590万米ドルに達したと発表した。
ロイター通信によると、Alibaba Groupは収益で中国第2位のインターネット企業となった。ソーシャルネットワークやゲームを提供しているTencent(騰訊)に遅れをとっているものの、現在では検索エンジンBaidu(百度)を3位に押しやっている。
同社は非上場企業であるため、通常は四半期ごとの実績を公開していない。これらのデータは、Alibaba Groupの株を41.7%を保有しているYahooが提出した書類から得られたものだ。当期のAlibaba Groupの純利益は6倍の2億2,050万ドルへと大幅に増加している。杭州に位置する同社について公開された情報は他にない。
Alibabaは現在80億米ドルに上る巨額の資金を調達中だ。今年に入って、既に合意済みのYahooからの株買い戻しを実現するためである。これが完了すると、元GoogleのMarissa Mayerが新たに率いるYahooのAlibaba Groupの持ち株比率は現在の半分の約20%に減少する。
同グループは、最近になって子会社のAlibaba.comを民営化しているが、今後数年のうちにインターネット史上最大のIPOを目論んでいるとの見方が強い。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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