GREEが中国オフィスをシャットダウン

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greechinaGREE は、日本のモバイルゲーム市場では独占状態にあり、ここ数年にわたり、積極的な海外展開を図ってきた。しかし、昨年の終わり、北米オフィスの社員の解雇を余儀なくされ、そして今度は中国オフィスを完全に閉じることになった模様だ。

この件に関しては GREE に問合せを行っており、回答が得られ次第、最新情報をお伝えしたい。

GREE中国(中文名:衆逸)の社内で昨日発表された内容によれば(新浪科技の報道による)、中国オフィスは6月28日には完全に業務を停止し、全従業員が解雇される。同社が従業員に退職金を払うかどうかは発表していないが、実際にオフィスがシャットダウンするまで1ヶ月半以上あり、それらを検討する上で時間の猶予はまだ十分にある。

GREE中国を解散する理由、つまりは、同社の不運の原因だが、スマートフォンに転換する世界的な動きを認知し対応できなかったことにあると考えてよいだろう。GREE の売上の 60% はガラケーユーザからもらされているが、ガラケーユーザは著しく減少しており、Android / iOS のいずれにおいても、未だスマートフォン・ゲーム・プラットフォームとして、独占的なポジションを切り開けていない。

もちろん、これが同社の崩壊を意味するわけではない。GREE は依然、今四半期に約3億ドルの純利益を予想している。しかし、この予想が正しければ、2008年以降初めて、GREE は利益減に転じることになる。この状況を受けて、GREE は海外展開への注力を弱め、日本市場にその業務を集中する決定をしたようだ。これはおそらく賢明なビジネス判断であるが、GREE 中国のオフィスに勤務している人々にとっては落胆でしかない。

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(出典:新浪科技

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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