会話の代わりに、互いに歌を歌い合うメッセージアプリ「Duets」

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duetsapp

今、アジアではメッセージアプリが大流行している。かなりの需要があり、人気のメッセージアプリのリストを今年初めに作成したほどだ。でも仲間と会話する代わりに、もし相手に歌を歌ってあげられたらどうだろうか?Duetsアプリでこれが可能になっている。

Duetsは、順番にカラオケができるiPhone向けのモバイルアプリだ。友人とのやりとりで単にチャットを利用したり、動く絵文字を送るよりずっと楽しいやりとりが可能だと思う。DuetsのBen Wintle氏によると、同アプリは音楽ゲームの一種ではないそうだ。

「メッセージアプリのようなものですが、会話する代わりにお互い歌を歌い合うのです。」

なぜ、カラオケアプリが話題に?

Duets-Karaoke-App

Duetsはどんな仕組みだろうか?まず、Facebookの友人を探しリストから選曲し、洗練されたカラオケスタイルのユーザインターフェースを利用しながら最初の1節を歌い、友人が次の1節を歌う仕組みだ。曲の途中までは交互に歌い続けることができ、最後まで歌いきりたい場合は曲を購入する仕組みになっている。

アプリがローンチした当初は、友人以外とは歌えなかったが、今ではアプリを使って知らない人とでも歌えるようになった。Duetsのユーザのリストからランダムにユーザを選んだり、「ステージネーム(アプリで使用されているユーザネーム)」で検索をかけることも可能だ。Wintle氏によると、初めてアプリをリリースした頃は、知らない人とデュエットできるよう、多くのユーザがステージネームをツイートしていたそうだ。

私自身もこのアプリを試してみたら、すぐにたくさんのユーザが私と歌いたいと誘ってきた。フィリピンユーザの間でDuetsのトラクションが高い理由?それは、おそらくフィリピン人が文化的にカラオケが好きで一緒に歌うのが好きだからだと私は思う。どんな特別な行事においても、友人同士で歌う機会が必ずあり、レストランでさえもカラオケを置いている。だから、アプリを通じてユーザのスマートフォンでカラオケができるようにすることは良いアイデアで、社交の一環となっている。

もっと英語の曲を

フィリピン発のDuetsが同国のユーザに向けてベータ版を始めたのは昨年のことで、当時はフィリピンの曲が10曲収録されているだけだった。同アプリがグローバル展開をするにつれ、同社は英語の曲のライブラリを構築するために、主要な楽曲出版社のいくつかとグローバルなライセンス契約を結んだ。これまでで最も困難な課題はユーザからのリクエスト曲すべてに応えることだとWintle氏は言う。

同氏によると、現在、ユーザのほとんどがフィリピン在住だが、アメリカでの新規ユーザが急成長しているそうだ。

Duetsは以前に、Skypeの共同設立者Tovio Annus氏から資金を調達している。そして現在も資金調達を行っている最中で、新たに調達される資金を活用して収録曲を増やし、他の主要言語も加える計画だ。Android版、その他のソーシャルミュージックアプリも計画している。

もちろん、カラオケアプリはフィリピンだけのトレンドではない。私たちは昨年にも、別のiPhone向けカラオケアプリが中国でいかに人気を得たかという記事を紹介した。

iOS版DuetsのダウンロードはApp Storeで。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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