韓国のチャットアプリ「KakaoTalk」がモバイル用のゲームプラットフォームを提供し始めて1年が経った。同プラットフォームの1周年を記念して同社が発表した統計数字はかなり素晴らしいものだ。
KakaoTalkは、2012年下期から2013年上期までの期間で、同ゲームプラットフォームの累積売上が194%増加したことを報告している。今や、同プラットフォームには3000万人を超えるユーザと3億の累積契約ユーザがいる。わずか1年前には10作品のゲームしか提供していなかったプラットフォームにしては悪くない実績だ。
また、同社はインディーやスタートアップのゲーム開発にも力を入れており、興行収益上位のゲーム作品の半数以上が、大手企業ではなく、中小規模のチームによって開発されていると言う。
当然、これはKakaoTalkにとって素晴らしいニュースではあるが、TencentのWeChatにとっても良いニュースかもしれない。というのも、WeChatはサービスのマネタイズの方法を模索しているからだ。TencentはWeChatにゲームプラットフォームをローンチし始めたばかりで、KakaoTalkが過去1年で素晴らしい成功を遂げたことは、そのビジネスモデルが上手くいくことを確かに証明するものだ。だが、もちろん、このことはTencentやチャットアプリ市場のその他のライバルサービスが自国以外のどこででもKakaoTalkと競合するという大変な課題が待ち構えているということでもある。
チャットアプリの市場独占競争は、チャットアプリ機能だけの問題ではなくなっている。実のところ、私たちは最終的に、チャットというサービスがかなり溢れていることに気付くであろう。KakaoTalkゲームプラットフォームの成功が示しているのは、チャットアプリの競争が最終的にゲームサービス提供の競争になってしまうことなのかもしれない。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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