医学生の学費を支援し医師の卵を育てるクラウドファンディングサービス「Medifund」

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Medifundはクラウドファンディングを通じて医師を育て、患者の命を救うことを目的としている。

e27では、医療関係のスタートアップを取り上げることも珍しくない。例えばTanyadok、DoctorPage、DocDocなどいろいろがあるが、これらスタートアップはあくまで医師と患者を繋ぐためのものでしかなく、まだその将来は不透明だ。

誤解しないでほしいのだが、オンラインで医療相談できることは素晴らしい。だが、未来の医者がどのような仕事をするようになるのか、全く想像がつかないのだ。スタートレックに出てくるBones McCoy博士のように携帯端末でどんな病気でも探知できるようになるのだろうか?

そんな技術は今は存在しないだろうが、今日の医学生が将来そのような新技術を開発するかもしれない。しかし、医学生たちは高額な学費を捻出しなければいけない問題に直面している。医療を学ぶのにお金がかかるのは、先進国のトップ校で学ぶ学生であろうが、途上国の苦学生であろうが、変わらないのだ。例えば、フィリピンでは学期毎の学費だけで2,500米ドル、シンガポールでは7,600米ドルにもなる。

こういう事情を踏まえて、Startup Weekend Cebuの参加者グループが、フィリピンで医学校の教育がもっと受けられるようにするための必要性に対処することを考えた。フィリピンのスタートアップPinoyBornのCEO、Jossy Onwude氏は、同スタートアップが目指しているのは世界中の医学生がもっと簡単に学費を工面できるようにすることだとe27に語った。

「Medifundと呼ばれるこのスタートアップは、医学生のために構築された、まさに世界初のクラウドファンディングプラットフォームです」

と同氏は言う。自分自身も医学生でHack2Tatchを卒業した同氏は多くの人を助けることがゴールだと語り、

「もちろん、同プラットフォームをクリエイティブにするその他の機能も幾つかあります」

と付け加え述べた。

消耗戦に打ち勝つ

Medifund

Onwude氏によると、国内の35%の医学生が中退し、そのうちの20%が理由として資金不足を挙げているという。Medifundはこの課題にクラウドファンディングで立ち向かおうとしているのだ。

「私たちはMedifundで、医療関連学校の高額な学費が払えない医学生や将来の医学生を助けたいと考えています。この資金を通じて、潜在的な投資家と学費に困る医学生を繋げていきたいと思います。」

Onwude氏以外のチームメンバーも医学を専門としているか、もしくは少なくとも医学に関わる仕事を目指している。チームメンバーの少なくとも1人は医学校に進む予定だったが、学費が工面できず方向転換を余儀なくされた。

Medifundは現在、非公開ベータ版で運営されており、これまでに学生1人の学費の一部を支援している。同チームは資金調達に成功した各キャンペーンから5%の手数料をとることで収益をあげる計画だ。

「組織団体や医師が寄付をしてキャンペーンに出資してくれればとも考えています」

とOnwude氏。だが、アントレプレナーの活動に関して言えば、コラボレーションが成功の鍵となる。だから、彼らは同チームの理想を推し進めるために教育機関や医療機関と提携しようとしている。

「私たちは現在、学校や病院に話をしています。最近では、www.meducation.netから将来的な提携話を頂きました・・・じきにいくつかの提携ができると思います。」

とOnwude氏は語った。

今のところの唯一のサクセスストーリーは、今学期は見送って、同クラウドファンディングプラットフォームが本格的に運営されるのを待つことだろう。そうすれば、学費を調達できるチャンスが高くなるだろうから。

出資者へのメリットは?

だが、出資するメリットは何だろう?通常、Kickstarterなどのクラウドファンディングサービスでは、クリエイターがプロダクトやクリエイティブなプロジェクトを売り込むためのプラットフォームを提供している。

Medifundに関しては、報酬として何を出資者に提供するかはキャンペーン主によるとOnwude氏は言う。もちろん、より影響力のあるメリットは、将来必要になるかもしれない医療サービスに対するクレジットを出資者が得ることだ。

「学生を支援する出資者は、学生が提供したいと思うものを報酬として受け取ります。例えば、作曲や礼状、もしくはその他の特典やクレジットなどです。ですが、キャンペーンに出資するのにもっと説得力のある理由は、私たちが報酬システムを構築したということです。このシステムでは、出資をすれば特典カードにクレジットが加算されます。

そのクレジットは近い将来、Medifundの支援を受けた医師の病院で無料/割引の診察や治療などに利用することができます。近くにMedifundの支援を受けた医師がいない場合は、そういう医師が近くにいる他の人にクレジットを提供することもできます。」

このシステムが、既存の医療保険や保険維持機構(HMO)、政府の医療手当を拡充させるような良い手段となるだろうか?世界の医療施設や機関がそれぞれ異なることを考えると、「クレジット(功績)」は大いに役に立つだろう。特に、将来の医師を生み出す取り組みを担っている場合はなおさらだ。

Medifundは大志を抱く医学生が成功するための道を切り開くことができるだろうか?ぜひ、意見を聞かせてほしい。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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