「まずはユーザーに愛されるアプリに」ーーMoneytreeのグロースにおけるビジョン

by Junya Mori Junya Mori on 2013.10.21

moneytree

先週、10月15日に複数口座を一括管理できる、家計アシスタントアプリ「Moneytree」が資金調達を発表した。株式会社DGインキューベーション、個人投資家を配当先とする総額1億5000万円の第三者割当増資の実施し、そのダウンロード数は20万を超えた。

今回の資金調達を経て、Moneytreeが今後どのようなステップを考えているのか、代表のPaul Chapman氏と新しくメンバーとなったマーケターのHaegwan Kim氏に話を伺ってきた。現在、マネーツリーのメンバー数は、Kim氏をマーケターを迎えて8人。国際色豊かなチームで、サービスのグロースに向けて準備をしている。

Moneytreeは、iPhone版のみに特化している状態。Android版やiPad版など、別のデバイスへの対応を望む声も多い。

Moneytreeが、現状でフォーカスしているのは、今いるユーザーをスティッキーにさせること。対応デバイスを増やせば、ダウンロード数は増えると考えられます。ですが、私たちはダウンロード数を増やすことよりも、現在のユーザーにアクセスする回数と滞在時間を増やし、使う時間を伸ばしてもらうことに注力する予定です。

今、彼らはダウンロード数を増やすことや、マネタイズを進めることよりも、ユーザーの満足度を高めることに注力している。彼らは自分たちのプロダクトが、マーケットにフィットする直前だと考えている。

Open Network Labの主催で開催された「Onlab Growth Hackers Conference 2013」において、Airbnbのグロース部門におけるプロダクトマネージャーのGustaf Alstromer氏が語っていた、「まずは100人のユーザーに愛されること」。Moneytreeは今後のグロースに向けて、プロダクトの価値を高めようとしている。

細かいステップのガイドラインを用意して銀行の登録プロセスをわかりやすくし、リテラシーの高くない人でも簡単に登録作業を行えるようにすることで、アプリの使いやすさを高める狙いだ。

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Moneytreeでは、今後、金融機関の対応数をさらに増やしていきます。現在の提携先は40。信用金庫と地方銀行に対応してほしいという要望が多く届いていて、この2つに対応すると、提携先は200ほどになる予定です。

彼らは、誰でも使えるほどの使いやすいアプリにすることと、提携先を増やすことで、将来的にiPhoneを持っている人であれば、だれでもMoneytreeを使えるようにすることを目標にしている。

私たちが目指すのは、まったく新しいお金管理方法。その実現に向けて年内には、iPhoneユーザーであれば誰でもMoneytreeを使えるようなレベルを目指します。

彼らがコントロールできない領域だが、重要になってくるアプローチがアプリの信頼度を高めることだ。お金を管理するアプリでもあることから、Moneytreeはユーザーからの信頼を得ることに苦労している。

信頼は一朝一夕で構築できるものではないため、誠実な対応をしながら、トラストを高めていきたいと彼らは考える。

提携先を増やし、信頼を高めていくことで、コアなファンを満足させていきたいと考えています。満足度を高めることでEvernoteなどのサービスのように、「このアプリがないと生きていけない」と思ってもらえるような、ユーザーの意識、カルチャーを作っていきたい。そうして、Moneytreeのプロダクトに満足してくれる人たちが増えたら、そうした人々がアプリを広めてくれる仕組みを作りたいと考えています。

Moneytreeには良い評価ばかりが寄せらているわけではない。だが、彼らはそれすらもポジティブにとらえている。

好き嫌いははっきりと分かれてるほうがいい。「悪くないよね」といった評価では、関心を持たれていないようなもの。嫌いだ、と言ってくれるユーザーがいることは、自分たちが尖ったことをしていることの証。今後もエッジをたたせていき、ユーザーにとって印象に残るアプリを提供していきます。

マネタイズのアイデアもいくつかあるということだったが、現段階ではまだ発表はしない、と語った。発表できる段階になったとき、また改めて話を聞いてみたい。

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