AutoNavi(高徳)、Alibaba(阿里巴巴)とともに位置情報サービスのクラウドプラットフォームをローンチ

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AutoNavi

AutoNavi(高徳)は先日、今年初めに同社の28%の株式に2億9,400万米ドルを出資したAlibabaとともに、LBSクラウド戦略を発表した。AutoNaviのLBSクラウドプラットフォームとAlibabaのクラウドプラットフォームが互いに統合された。

このプラットフォームでは開発コストを下げるために、地図、検索、位置情報、経路といった基本サービスをデベロッパーに開放している、と話すのはAutoNaviのLBSプラットフォームの開発マネージャーPiao Chunzhi氏だ。先日開催されたQCon International Software Development Conferenceの場でのことだ。

AutoNaviの収集したマッピングデータに加え、AutoNaviと共同しているCtrip(携程)Dianping(大衆点評)、Sina Weibo(新浪微博)、Umeng(友盟)によって共有されるデータもクラウドプラットフォーム上で利用できるようになる。

AutoNaviのLBSクラウドプラットフォームは現在、1日あたり30万人以上のデベロッパーとオペレーター、1万以上のアプリがこのデータを利用しているという。こうしたアプリは、旅行、ケータリング、ホテル、ソーシャルネットワーキング、タクシーやゲームといったカテゴリーを網羅し、Ctrip、Dianping、Tuan800(団800)Ele.me(餓了麼)Kumi(酷米)、そしてチャリティアプリのChinaeagle(鷹眼益雲)も含まれている。

AutoNaviの狙いは、POI検索・精密な位置決め・ビッグデータ、というモバイルインターネット時代の3つのキーワードに焦点を当てつつ、デベロッパーがアクセスしやすいものになることであるとPiao氏は言う。この協力が双方の利益になると考えているのだ。AutoNaviはAlibabaのクラウドストレージリソースを活用することができるし、地図提供のプロであるAutoNaviのマッピングデータは、O2Oビジネスチェーンを完成させたいAlibabaにとって強力な補完材料だ。

AutoNaviと彼らの競合であるBaidu Map(百度地図)は、ナビゲーションの市場シェアの獲得を目指し、8月から無料サービスを提供している。Piao氏がAutoNaviの自家製データが自社の強みであるとしている。Baiduの地理データはNavInfo(四維図新)から購入したものだからだ。

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