将来をeコマースとの連動にかける、中国のLBS(位置情報サービス)

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

昨年3月に、テキサス州オースチンの SXSW (South by Southwest) で Foursquare が華々しいデビューを飾ってから、同様のサービスがアメリカや中国で多数登場した。機能はどれも似たりよったりで、チェックインすることで自分の居場所を知らせるといったものだ。

Facebookが、自分が「どんな人物か」、Twitterが自分の「おしゃべりの内容」を知らせるものであるとすれば、 FoursquareのようなLBS(位置情報サービス)は、自分の「居場所」を知らせるツールである。

50から15へ

FoursquareがSXSWでデビューしてから2年、一度は盛り上がったLBSのマーケットは、現在アメリカと中国の両方で落ち着きを見せ始めている。Gowalla はFacebookに買収され、来年中(2012年中)でサービス終了を予定している。Whrr はこの4月にGrouponに買収されている。中国でも、Digu(嘀咕)が収益化の道筋を立てることができず、2カ月前に70%の人員を削減している。北京の市場調査会社 Analysys International(易観国際)によれば、 Digu は中国のLBS市場で20.8%のシェアを占めている。昨年中国には50のLBSサービスがあったが、今年度も残っているのはたった15である。

Diguの 共同創設者 Huang Xiaotao(黄曉韜) はかつて、「中国のLBSは、まだマーケットとユーザを開拓しなければならない段階であり、確固たるビジネスモデルを探すのには早すぎる」と述べていた。彼の発言は、中国の主要LBSサービスプロバイダの戦略の変化を表している。

LBS と eコマース

代表的なLBSサービスの一つである Jiepang(街旁) は、地元商店を利用する顧客向けのクーポンや割引を提供するアプリの最新版を発表したばかりだ。LBSに詳しいアーリーアダプター(初期導入者)の関心を引き付けるだけでなく、スマートフォンユーザ全般の興味を惹くことを目的としている。一般ユーザは、LBSそのものへの興味はないだろうが、クーポンと割引となると別は話だ。Shanda(盛大) の Qieke(切客)Kaikai(開 も、ユーザへの特典を提供している。QiekeのCEO、Liang Zhen (宋錚)は、「長期に渡る試行錯誤の結果、LBSとeコマースの組み合わせこそが理想的なビジネスモデルであると確信するに至った。」と語っている。Lianは何千万人民元もの利益が、彼が言うところの LBS+O2Oミックスから得られると予測している。

業界の専門家は、中国には

LBS+ソーシャル
LBS+ゲーム
LBS+eコマース

の3タイプのLBSの組み合わせが見られると述べている。

最初の2タイプは、はっきりとした収益モデルが描けずに苦戦しており、LBS+eコマースを選択すべきだと言える。Qiekeは先日、最初の2タイプへの投資を減らし、O2O(オンライン・トゥー・オフライン)を開拓するための資金を増やすと発表した。

今年度の第3四半期時点で、中国のLBSユーザは1,830万人で、第2四半期から1,050万人増となっている。 AnalysysInternational は第4四半期の終わりには、3,000万人となると予想している。共同購入というアイデアが熱を帯びるにつれ、消費者はオンラインで購入しオフラインで消費するという考え方にも慣れていくだろう。機は熟したということもできる。

大企業の観点

LBSサービスがeコマースに参戦する場合、Dianping(大衆点評)のような国内の大手企業は手強い競争相手となる。中国版 Yelp である Dianping は、自らを“Yelp + Groupon + Foursquare”の理想的なコンビネーションだと主張してきた。

これは、ウォールストリート向けの話に聞こえるかもしれないが、いかなるLBSもDianpingの動向と決意を無視することはできない。2003年の創設以降、Dianpingは中国の2,000以上の都市に広がった100万以上の現地業者と関連を持っている。このサイトの評価額は10億米ドルとなっており、最近1億米ドルを調達した。マーケティングやモバイルビジネス(チェックインなど)への投資を行い、他企業の買収も視野に入れている。

大企業を除いたO2O(特にクーポンサービス)へ参戦する業者には、一定のチャレンジが待ち受けているだろう。

しかし、 ForsquareのCEOであるDennis Crowleyは今年8月のインタビューで、「継続的に利益追求の模索し続けてきたが、地元業者に対して当初無料で提供していたキャンペーンサービスやリアルタイム分析ツールを有料化したことで収支がとんとんになる日も近い」と述べている。中国のLBSサービスも、ユーザと地元業者の双方に価値提供できることを示唆しているのではないだろうか。Facebook PlacesがFoursquareに敗北したことは記憶に新しい。

【via PennOlson】 @pennolson

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