粉ミルクやオムツを専門に扱うベビー用品のeコマース「Tororo」

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ベビー用品のeコマースサイトTororo.comはKaskusのCEO、Ken Dean Lawadinata氏による新たなスタートアップだ。資金は自己調達で、今年2月より社員30名以上を率いて運営されている。

Lawadinata氏によると、過去8ヶ月間はKaskusとTororoとの間で時間を割いてきたという。優れた時間管理能力に加え、同氏は今回のスムーズな船出ができたのはスタッフたちのおかげと断言する。

「CarrefourやLotteといった小売店チェーンでの経験(をもつスタッフ)の存在で、(Tororoの)チームワークは素晴らしいです。そのため、私はこのプロジェクトとKaskusを切り離して時間を使うことができます。」

とLawadinata氏は語る。

Tech In Asiaが主催したStartup Asia Jakartaカンファレンスで、インドネシア最大のオンラインフォーラムであるKaskusに訪れるユニークビジター数は毎月2800万人以上に上ることがわかった。

Kaskusという巨大サイトの運営経験があるにもかかわらず、Lawadinata氏はTororoのようなeコマース企業の運営には、運送、商品の保管、およびカスタマーサービスといった一連のプロセス全体をチームに理解させる必要があり、これまでとは異なる課題があるという。

「どちらがより困難だとは言えませんが、どちらも実に挑戦的でなおかつタイプの異なるタスクです。」

と彼は語った。

Tororoにできること、そしてなぜTororoなのか

Lawadinata氏はTororoを通して、ベビー用品をインドネシアの大都市だけではなくそういった商品が手に入りづらい小さな地方にも供給したいと考えている。

同氏はさらに、インドネシアのベビー用品eコマースサイトはファッションや贅沢品、ライフスタイル向けの商品が主に扱われているが、Tororoでは、乳幼児に不可欠な粉ミルクやオムツを専門に扱うと述べている。彼はさらに次のように説明する。

「Tororoの長期目標は売上だけではありません。ジャカルタやスラバヤなどの都市部で購入する場合と同レベルの低価格で幅広い商品を農村部に住むお客様に提供することで、該当世帯の生活水準・質の向上を目指したいと考えています。(中略)私たちのようなオンラインショップは、農村部世帯のニーズを満たす変革者になれるだろうと確信しています。」

Lawadinata氏の考え方を聞くと、eコマース大手Alibaba Groupの創設者であるJack Ma氏のことを彷彿させる。Jack Ma氏はかつてeコマースサイトについて、中国ではインフラが貧弱であるため、大都市に行かないと買えないような商品を購入できる「本流」になったと述べたことがあった。

この状況はインドネシアでも見られる。しかしインドネシアのeコマースサイトは物流面においてより大きな課題を抱えることになるだろう。インドネシアは1万7,000を超える島で構成されているためだ。

特に2社を同時に運営する設立者にとって、Tororoのトラクションはこれまで良好であるといえる。8ヶ月経ち、Lawadinata氏はこの新しいベビー用品eコマーススタートアップには現在毎月約5万のユニークビジター数と20万米ドル以上の取引額があると述べた。Tororoは地元の有名人であるDian Sastro氏やNia Ramadhani氏にも利用されている。

インドネシアのベビー用品eコマース界では、Tororoは昨年11月にシード資金を受けた地元のベビー用品eコマーススタートアップであるBilna.comとの競争に直面している。

【原文】