Asia Leaders Summit 2014: 新進気鋭スタートアップが語る、アジアのコマースに訪れる波

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15日、シンガポールのホテル Marina Bay Sands のコンベンション・センターで Asia Leaders Summit 2014 が始まった。このカンファレンスは、インキュベイトファンドの本間真彦氏、iemo CEO の村田マリ氏、シンガポールとサンフランシスコに拠点を置くシード・スタートアップ向けファンド Golden Gate Ventures の Jeffrey Paine、Vinnie Lauria、Justin Hall による共催である。

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開会の挨拶をする本間真彦氏。

東京が大雪で飛行機が欠航し、訪星を断念せざるを得なかった参加者も少なくなかったようだが、日本や東南アジア諸国から、スタートアップ・シーンで活躍する投資家や起業家が100名以上集まった。本間氏のあいさつでイベントは幕を開けた。

本イベントの最初のセッションは、東南アジアで急成長を遂げるEコマースプレーヤーの起業家5人によるパネル・ディスカッションだ。

  • Roger E. Egan III, co-founder and CEO at RedMart(オンライン食糧雑貨)→ 関連記事
  • Thomas Clayton, CEO and President at Bubbly(有名人による音声版 Twitter)→ 関連記事
  • Acmad Zaky, Co-founder and CEO at Bukalapak(インドネシアのファッションコマースとC2Cマーケットプレース)→ 関連記事
  • Magnus Grimeland, Managing Director at Zalora(マレーシアのファッションコマース)→ 関連記事
  • Darius Cheung, Co-founder of 99.co(シンガポール国内特化の不動産検索サイト)
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左から:Jeffrey Paine(モデレータ)、Roger E. Egan III(RedMart)、
Thomas Clayton(Bubbly)、Acmad Zaky(Bukalapak)、
Magnus Grimeland(Zalora)、Darius Cheung(99.co)

モデレータは、Golden Gate Ventures の Jeffrey Paine が務めた。

パネリストの中には、東南アジア以外の地域からやってきて、東南アジアでEコマースを立ち上げた人が多いことから、Jeffrey Paine は、世界の他の地域と比べて東南アジアにおける特性や、ここ数年の変化について尋ねた。

Roger は、配送、倉庫、オペレーション、すべて東南アジアでやることはチャレンジングだと話した。

Thomas は娘のために、オンラインでオーダーしたバースデーケーキの事例を紹介した。サイトを見てみても、最初はどのようにオーダーしていいかわからず、SMS でオーダーすると、銀行口座に代金が振り込まれてから配送すると言ってきた。結局、ケーキが自宅に届いたのは翌日で、既に溶けていたとのこと。こういうことから考えると、東南アジアには大きなビジネスチャンスがあると話した。

Acnad は、インドネシアでは銀行振込でも2時間とかからずに入金が確認できるなど、状況が変わりつつあると話した。インドネシアでは、クラシファイド広告メディアが非常に浸透しており、彼のサイト Bukalapak に関しては、モバイルの流入が非常に増えているとのこと。昨年はアクセス全体に対して20%以上だったのが、今年は50%以上になっている。

Magnus は、Eコマースでは、人はモノを買う前に、自分の目で実物を確認し触りたがる。つまり、Eコマースにおいては返品に寛容であるべきと話した。さらに、現地の人間を雇い、現地の規制にチャレンジすることが重要だと話した。

Darius は、シンガポールで数年前から大きく変わったのは、文化における変化だと語った。明らかに違うのは、人々は新しいものを積極的にダウンロードし、それに適用するようになったことだと話した。

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