東京は雪のバレンタインデーとなったが、多くの読者は、家の中で大切な誰かと過ごしたことを切に願う。でも、もし一人きりだったとしても落胆しないでほしい。なぜなら、あなたの大好きなモバイルゲームが、特別な何かをもたらしてくれるからだ。
ゲームやアプリのデベロッパが、バレンタインデーのキャンペーンを展開するのはよくあることではないが、最近になって一般化してきた。しかし、最も成功したキャンペーンとは、あなたに愛を取り戻させてくれるような何かだろう。愛という名のもとに、実のところ、私が言いたいのはお金の話しなわけだが。
日本で最も成功しているビデオゲームのパブリッシャ2社が面白いバレンタインのキャンペーンを展開中なので、今すぐ見てみることにしたい。まずはガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホーと略す)からだが、パズル&ドラゴンズ(以下、パズドラと略す)の中で Hearts-a-Flutter イベント(上記プロモーションを参照)を2月12日から19日まで開催している。ガンホーはプレーヤーに次のような商品を提供している。
- 2月12日〜13日、18日〜19日に魔法石を提供。
- 2月14日〜17日、無料でたまドラを提供。(既に捕まえたモンスターに新しい能力を呼び起こさせるために使用)[1]
この種のキャンペーンがうまいのは、ユーザをよりゲームに夢中にさせる点だ。既に持っているモンスターをレベルアップすることができ、レアガチャ(石が5つ必要)に挑戦しやすくなる無料の石が手に入れられる。これらは通常は有料だ。ガンホーが魔法石を4つくれるのもおそらく偶然ではなく、レアガチャに挑戦するため、ユーザが5つ目の魔法石を購入するのに100円払ってくれるのを期待してのことだ。[2]
ガンホーはパズドラで、このようなホリデーキャンペーンを定期的に開催しているが、最近開催した新年のキャンペーンは、特に北米でよい結果をもたらした。
もう一つの人気あるゲームパブリッシャ、LINE は多くのカジュアル・ゲームで、バレンタインデーのプロモーションを展開している。同社の Love is Priceless イベントは、LINE POP、LINE ポコパン、LINE バブルの3つのゲームで2月13日から15日まで実施される。
62時間にわたって、プレーヤーは通常ならお金を支払う必要のあるアイテムに、無料でアクセスできるようになる。ガンホーの戦略と同様、LINE もユーザにアイテムを購入を促したいと考えており、このイベントの終了後にお金が払いたくなるように、ゲームを楽しんでもらおうとしている。LINE もガンホーもそれぞれの Facebook ページでホリデーキャンペーンを積極的に告知しており、世界中のファンとつながっているために、必要なことなのだということがわかる。
店舗のホリデーセールの同じく、この種のプロモーションは顧客とつながる上で人気のある方法で、ガンホーと LINE の両社にとってもうまく機能しているようだ。2013年の売上でトップのアプリパブリッシャであり、ガンホーは1位、LINE は6位である。
アプリの売上にはアプリ内課金がより重要になってきており、ゲームパブリッシャはこのようなホリデーキャンペーンなど、あらゆる機会を使ってマネタイズを図ろうとしている。
あなたの好きなバレンタインデーのゲームプロモーションはどれだろう。気軽に教えてほしい。
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