
昨年11月、フランスの通信大手 Orange がスタートアップ・アクセラレータ・プログラム「OrangeFab」を東京で立ち上げることを発表したのを覚えている読者もいるだろう。その第1期バッチに参加するスタートアップの顔ぶれが、12日発表された。
このプログラムにはスタートアップ約50社から応募があり、最終的に参加スタートアップとして選抜された8社は次の通りだ。
- ABEJA (映像認識技術を利用した店舗向け解析ソリューション)
- Jin-Magic (TCPトラフィック最適化技術)
- livepass (プッシュ広告プラットフォーム)
- Locarise (Wifiを利用した小売店向け解析ソリューション) → 関連記事
- マッシュルーム (タッチスクリーン向け通信デバイス)
- NetLED (ネットワーク型LED照明コントロールシステム)
- ピグマル (オーディオ端子を用いたスマートフォン向けIDタグ)→ 関連記事
- sMedio (スマートデバイス向けスクリーンシェアリング)
これらのスタートアップは今後3ヶ月間にわたって、メンタリングを受けつつ、Orange グループ内の各部門と協業の可能性を模索する。本バッチ終了時には、東京とパリで成果を披露する Demo Day が開催される予定だ。
ところで、今回のバッチの呼称は、正式には「Orange Fab Asia シーズン1」となっている。なぜ、東京ではなく Asia なのか。このプログラムを担当する、Orange Labs Tokyo で、パートナーシップマネージャーを務める西川浩司(ひろし)氏にその理由聞いてみた。
今回は日本の会社だけですが、次回以降アジアにも広げていく予定ですので、あえてAsiaと言っています。Orange Labs Tokyo は日本だけではなく周辺のアジア諸国も守備範囲に入っているので、今後は韓国や台湾などからも支援先スタートアップを募っていきたい。
以前、THE BRIDGE ではパリのスタートアップ・シーンを取り上げたことがあるが、残念ながら、フランスを含むヨーロッパでの日本スタートアップのプレゼンスは高くない。しかし、パリのテックブログ Rude Baguette からは、日本のスタートアップを積極的に取り上げたいという話が聞こえてくるなど、フランス国内での日本のスタートアップに対する関心は近年高まっており、Orange Fab Asia の活動と相まって、彼らの注目される機会が増えることを期待したい。
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