
クリエイター集団の「UNCHARTED PLAY(アンチャーテッド・プレイ)」が新しいプロダクトを開発した。そのプロダクトとは、発電可能な縄跳び「PULSE(パルス)」。
UNCHARTED PLAY(アンチャーテッド・プレイ)は、以前にボールを蹴るパワーを電力に変換できる発電デバイス「Soccket」を商品化したチームだ。Soccketは、2009年当時、米ハーバード大学の学生だったJessica Matthews(ジェシカ・マシューズ)氏が考案した。
Soccketは、誘導コイルの仕組みを活用し、運動エネルギーを電気に変換できるようにしていた。PULSE(パルス)も同様に、運動エネルギーを電気に変えられる仕組みを内蔵している。
PULSE(パルス)のグリップ部分に内蔵された機器に電力が蓄積される。10数分間ほど運動すると、携帯電話やタブレットを充電できるだけの電気が充電されるという。外見のデザインには3Dプリント技術を用いている。
健康やダイエットのための運動にも縄跳びは効果的と言われており、そのうえ、電力まで生産してくれるなんて一石二鳥!と言いたいところだが、実はこちらの「パルス」が生み出すポジティブ・エネルギーは、これだけではないのだ。
電力インフラの乏しい地域で活用
充電のためにわざわざ縄跳びで運動する人はいないとは思うが、元々UNCHARTED PLAY(アンチャーテッド・プレイ)が開発したSoccketは、電力インフラの乏しい発展途上国における電力不足の課題を解決することを目指して開発されたブロダクトだ。
途上国では灯油ランプが照明として使われることが多く、このランプが出す煙が呼吸器感染などの健康被害につながったり、火事の原因となることもある。こうした課題に取り組んできたデザイナーやエンジニアは多い。
PULSE(パルス)もこうした電力インフラが乏しい場所において活躍することができるプロダクトではないだろうか。
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