
デザイナーのJanne Kyttanen氏が短い期間の旅行で必要になるグッズの3Dデータファイルを作成している。「Lost luggage」と名付けられているこのプロジェクトでは、旅行に必要な道具を3Dデータファイル化し、どの場所でもプリントできることを実験するためのものだ。
データ化されていれば、万が一忘れ物をしたり、現地でものをなくしてしまったりしても、データファイルさえもっていれば現地で印刷できるというわけだ。コンセプト的な意味合いが強いため、実際にプリントされている道具たちはどれもインパクトの強いものになっている(旅行先の治安を考慮してか「メリケンサック」のような道具も確認できる)。
だが、旅先で必要な道具を3Dプリンターを用いて現地で印刷するというこのアイデアはユニークだ。インフラが整い、チェーン店が世界中に広がるようになり、旅先で必要なものを調達することは比較的容易になりつつある。
だが、現地で印刷するとなると、出発前にパッケージングしなくてはいけない荷物の量は少なくなることも考えられる。リユース可能なグッズや環境に配慮された素材で印刷されたグッズであれば、さらに良いだろう。
こうしたデザインプロジェクトは、商用面や実用的な面はまだいまいちだが、未来の方向性を想像させてくれるという点では非常に興味深い。
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