米コネチカット大学の学生チーム、3Dプリンターで人工腎臓を制作

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米コネチカット大学の化学生体分子工学部の学生チームが3Dプリンターを用いて人工腎臓のプロトタイプを制作した。

助教授であるアンソン・マー氏の指導の下、化学工学を専攻する学生6名が研究制作に参加し、その発表が行われた。制作には1年を要したという。

米国では2009年だけで、末期腎不全で9万人以上が亡くなっているが、実際に腎臓移植が行われるのは年に1万4000件程度。この問題を解決するために、低コストで迅速に移植可能な3Dプリンターの人工腎臓のプロトタイプ制作に臨んだ。

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3Dデータの設計にはAutoCADのソフトウェアが使用された。学生チームは、電気透析や浸透圧を利用する技術を利用、また別の学生チームは血液透析にもある中空糸膜技術を利用した。

研究に携わった学生は、「このプロジェクトを解決するための一番の課題は、在学中に得た知識を生かして、より複雑な生物学的アプリケーションに取り組んでいくことだ」と述べている。

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