Softbank Venturesが、韓国のオフィス向け不動産プラットフォーム「R・SQUARE」に1.5億円を出資

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Softbank Ventures は、韓国のオフィス向け不動産プラットフォーム「R・SQUARE(알스퀘어)」を提供するスタートアップ「不動産ダイレクト(부동산다이렉트)」に15億ウォン(約1.5億円)を出資したと、4月29日明らかにした。

オンライン不動産市場は、いわゆる〝釣り商品〟と呼ばれるニセの掘り出し物のために、提供される情報の信頼性が低く、正確な情報を得るためには、結局、街を歩き回らなければならないなど、オンライン化される以前と比べ、全く効率化されていないのが現実だ。不動産ダイレクトの代表を務めるイ・ヨンギュン(이용균)氏はこの点に着目し、オフィス向け不動産に特化して R・SQUARE を作った。

R・SQUARE は、釣り商品ではない、100%提供可能な不動産が登録されており、仲介手数料が低く設定され、建物内喫煙場所の有無など、直接出向かないとわかりにくい具体的な情報まで提供するなど、既存サービスと明確な差別化を図っている。このようなサービス水準を作り出すため、3年間にわたり20人余りの社員が直接建物を見回って調査し、その情報をウェブ・プラットフォームに掲載し、オンラインで直接取引ができるようにした。

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Softbank Ventures のウィ・ヒョンジョン(위현종)氏は、出資を決めた背景を次のように語っている。

この3年間、ソウル市カンナム(江南)3区(=カンナム区・ソチョ区・ソンパ区)の、すべてのオフィス向け不動産を調査し、釣り商品を出さず、具体的な建物の情報を提供しているチームの実行力を高く評価した。既存の不動産市場の不透明性を排除し、低い手数料、先進的なセールス・マーケティングのしくみを通じて、本格的な成長に入ることができると期待している。

R・SQUARE には現在、ソウル市中心部のカンナム3区をはじめ、ヨイド(汝矣島)、プンダン(盆唐)、パンギョ(板橋)、サンアム(上岩)などのオフィス密集地域の、約5万件のオフィス不動産情報が登録されている。今回の資金調達を通じて、ソウル市全域に業務を拡大し、マーケティングを強化する計画だ。

不動産ダイレクトは昨年10月、韓国の投資会社 Bon Angels(본엔젤스)から3億ウォン(約3,000万円)のエンジェル投資を受けており、これまでに TicketMonster、キム・アンジャン法律事務所、カプコンなどが R・SQUARE を利用してオフィスを移転している。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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