サンフランシスコを拠点とする Kamcord は今朝、シリーズAラウンドで710万ドルを調達したと発表した。このラウンドでは、シリコンバレーを拠点とする TransLink Capital がリードインベスターを務め、同社のほか、DeNA、SV Angel、Innovation Works(創新工場)、KLab、M&Y Growth Partners、XG Ventures が出資に参加した。
Kamcord の SDK を使えば、ゲーム開発者はゲーム中に「録画ボタン」を配置することができ、これを押すことでユーザはプレイを録画し共有することができる。2月に THE BRIDGE でも取り上げたように、この SDK の日本語版を最初に導入した日本企業はバンダイナムコだった。現在では、DeNA やコロプラのゲームにも採用されている。
昨年12月、京都で Kamcord の共同創業者 Adi Rathnam にインタビューしたとき(下の動画を参照)、彼は、日本、韓国、中国を含むアジア市場の重要性を強調していた。我々は、LINE や WeChat(微信)など、アジアのメッセージ・アプリで Kamcord の動画が共有できるようになる可能性について言及していたが、実際にそのような機能が追加実装されることとなった。今回の資金調達発表に際し、Adi は次のようにコメントしている。
ゲームプレイ動画を共有したり、見たりするための世界的なプラットフォームを確立するため、アジアでのプレゼンスを強化することを優先することにした。今回のラウンドで得られた各社とのパートナーシップは、そういった意味で大きく役に立つだろう。
Kamcord の最近の進展については、ユーザが2秒に1本のペースで動画を共有するようになっており、これはアジアのゲームやゲーマーの活動に後押しされたものだ。同社は先頃、新しい Kamcord アプリをローンチしており(上のスクリーンショット)、一度に複数のゲームプレイ動画を閲覧できる。アプリストアから無料でダウンロード可能だ。
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