勢いづく韓国版CraigslistのHelloMarket、日本や他国への拡大に向けて資金を調達

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韓国拠点のHelloMarketは言わば韓国版Craigslistで、商品の写真が豊富でエスクローサービスも提供している。そのHelloMarketチームが本日、事業の成長とアジア各国市場への拡大に向けて30億ウォン(293万米ドル)の資金を調達したことを明らかにした。

この資金調達ラウンドはGS HomeShopping(KOSDAQ:028150)主導の下、Hanhwa InvestmentとDaesung Private Equity、Hanbit Investmentも参加した。

「HelloMarketは日本向けのマーケットプレイスを既に昨年3月にローンチしています」と説明するのは共同設立者のAlbert S. Hahn氏だ。資金の一部は事業拡大に向けて他のアジア諸国を特定する前に日本人ユーザベースを構築するために使われるという。

2011年の韓国でのローンチ以降、400万以上の商品が同マーケットプレイスに登録されており、そのうち270万アイテムが過去12ヶ月のものだ。

個人対個人の売買スタイルが日本では主流

個人対個人の売買が主流である日本は、HelloMarketにとって新たなマーケットになる。日本にはメルカリのように類似アプリやサービスが数多く存在しており、メルカリは最近1400万米ドルの資金を調達し、アメリカへの拡大を発表したばかりだ。

もしHelloMarketが東南アジアに進出した場合、CarousellやDurianaのようなアプリと競合することになるだろう。

HelloMarketは韓国や日本においてどのようにマネタイズしているのだろうか?「手短に言うと、私たちはまだマネタイズしていません」とHahn氏。彼は次のように説明してくれた。

「私たちのサービスには手数料も広告もありません。それよりもユーザエクスペリエンスの向上に向けて製品開発にほとんど全ての力を注いでいます。しかし、今年中にはマネタイズモデルを具体化することを予定しています。今回の資金調達では、当面の優先事項は依然として主に製品開発とユーザの獲得に確実に集中することです」(Albert S. Hahn氏)。

Hahn氏は加えて、サイト/アプリはフレキシブルで、エスクローサービスによるオンライン決済や直接会って売買する形式をとることもできるという。さらに、

「エスクローシステムは決済選択肢の1つです。ユーザの皆様がより自由に取引を行えるなら、私たちが支払いプロセスから離脱しても構いません。私たちの”所在地に基づいた”サービスを例に挙げると、基本的にはユーザの皆様が直接会っての取引を望まれるのであれば、それは私たちにとっても望ましいことであるということです。

その上で、HelloMarketにおける支払い改善には私たちも同等に責任があり、利便性の追求だけに終わらず安全面やこの仕組みを低価格でユーザの皆様に提供できるようにすることも優先事項と考えています」(Albert S. Hahn氏)。

via Tech in Asia【原文】

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