「過去の職場は7〜8割が女性」、キャリア女性に選択肢と多様性をもたらす会員制転職支援サービス「LiB」の挑戦

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LiB-teamLiBの松本さん(中央)、武井さん(左)、味岡さん(右)

5月13日、キャリア女性のための会員制転職支援サービス「LiB(リブ)」がオープンしました。LiBのウェブサイトに踊るのは、「がんばってきたあなただから選べる働き方がある」の言葉。リリース後わずか2週間で、会員数は1,600人。日本初となるハイキャリアの女性に特化したプラットフォームへの期待の表れだと言えます。

LiBを立ち上げたのは、株式会社LiBの代表取締役である松本洋介さん。新卒で入社したリクルートでは「ホットペッパー」や「Eruca」の立ち上げに携わり、前職のトレンダーズでは7年間取締役を務めました。

リクルートとトレンダーズともに特徴的なのは、職場の7、8割が女性だったこと。マネージャーや上司として女性メンバーと接してきた中で、キャリア女性が抱える課題を繰り返し感じたと言います。

「ライフイベントを迎えた後もキャリアを続けたいと願う女性はとても多いんです。でも、30歳頃を超えて一回職場を去ると、正規雇用の人が次は非正規雇用になってしまうことが珍しくありません。女性と企業の双方にとってのミスマッチを無くして、キャリア女性がその時々に合わせて柔軟な働き方ができるような選択肢を提供したいと思っています」

選択肢が可視化される「ダブルプロフィール」

LiB-website

仕事を頑張る女性に対して、キャリアの多様性と選択肢を提供することをゴールに掲げるLiB。将来的にはキャリア女性と企業を直接マッチングしていきますが、オープン時点ではエージェントとキャリア女性のマッチングにフォーカスしています。女性の転職のサポート実績を積んだプロが多く、女性ならではの悩みに共感できる女性エージェントも集まっています。

会員制のLiBが対象とするのは、最高年収が400万円以上の女性。女性が登録したプロフィールを基に、企業側のニーズを把握したヘッドハンターなどからスカウトが届く仕組みです。また、各エージェントもプロフィールを登録しているため、女性は悩みや相談を投げかけることもできます。

LiBならではの特徴が、2つのプロフィールを登録する「ダブルプロフィール」です。一つは、現在の年収、仕事内容、過去の職歴といった転職サイトに一般的な、“これまで”をベースに書き込むプロフィール。

もう一つのプロフィールは、女性のその時々のタイミングに合った柔軟な働き方を重視した条件を提示できるもの。例えば、週4日もしくは時短で働くことができるなら、それに応じて年収なども交渉可能であることを企業に対して伝えることができるのです。

エージェントや企業からは、この2つのプロフィールの両方にオファーが集まってくるため、これまで可視化されなかった“キャリアアップ”以外の選択肢も広がります。

交渉してでも求められる人材になること

アベノミクスが女性活用を成長戦略に掲げ、政府や企業から女性の積極的な活用が声高に叫ばれています。

「“生産人口”と呼ばれる、働くことができる15歳以上65歳未満までの人の数は、現在の8,800万人から、2050年には4,900万人と約半数に激減する」と話す松本さん。元気に働く現役世代を増やすためには、もはや女性の労働力に頼るしかありません。

「こうした変化は10年、20年の長期スパンで起こるものですが、我々のような専業が生まれることによってその時間軸をどこまで加速できるかが勝負だと思っています」

女性の活躍は、今後おのずと増えていく。その中でも、仕事や家庭を両立し、自分が望むように活き活きと仕事を続けるために女性はどうすべきなのでしょう。前職のトレンダーズの頃から、松本さんは「キャリアの前倒し」という表現をしてきました。

「自分が望むキャリアを選べるようになるためには、力が必要です。実力がある人のもとには企業からオファーが来る。つまり、選ぶという選択肢が生まれます。実務からマネージメントまでとにかく色んな仕事をして、早いうちから経験を積んでおく。そうして実力をつけることが、人生の“あるタイミング”がきた時に自分を一番救ってくれると思います」

スマホファーストで目指すは会員数年内30,000人

年内には30,000人の登録会員数を目指すと意気込む松本さん。忙しい女性がより手軽に効率よく転職活動ができるよう、LiBはスマホファーストを掲げ、今後「クラウド面談」といった仕組みを導入する予定です。

クラウド面談は、スマホで一次面談ができるというもの。時間と場所から解放されるため、面接のために半休を取得したり急いで帰宅する必要もなく、限られた時間の中で効率的に転職活動を行うことができます。

今回、渋谷にあるLiBのオフィスにお邪魔して気がついたのは、チームが男女で構成されていること。女性にまつわる問題を当事者である女性だけで解決しようとするのではなく、男女共にチャンレジしていくことが肝なのだと松本さんは言います。

「LiBを血の通ったサービスにして、社会により大きなインパクトを与えるためには、男女で取り組むことが大切だと思っています。メンバーには人材系出身者が多く、経験豊富なプロ集団から成る大人のベンチャーです。日本全国規模で勝負していきます」

日本で初となるキャリア女性のための転職サービスLiB。「頑張ってきたあなただから選べる選択肢がある」というキャッチコピーは、仕事に真剣に取り組んできた女性にきっと刺さるはず。これから私たちの社会にどれだけ大きなインパクトを与えてくれるのか。今後の展開が楽しみです。