購入商品を自動的に判断して売ってくれる「スマート冷蔵庫」Pantryが130万ドル調達して病院などに導入される

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Pantry

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置き薬商法というのは日本では「富山の薬売り」なんかでなじみがある方法ですが、海外ではどうなんでしょうね。商習慣的に自動販売機なんて道端に置いておけば中身抜き取られて商売にならないよという、ありそうな都市伝説ぐらいは聞いたことがありますが、具体的に調べたことはないので興味深いところです。

さておき、面白いモデルというか機能の冷蔵庫をひとつご紹介。Pantryが提供するのは病院や学校、職場などの公共施設に置いておく自動販売機、ならぬ「スマート冷蔵庫」なのですが、どこがスマートかと申しますと、これ、冷蔵庫が購入したものを判別できるようになってるそうなんですね。

Android端末がついてて、クレジットカードをリーダーに差し込むと認証して開けられる、という仕組みだそうなんですが、当然、自動販売機ではなく「冷蔵庫」ですから取り放題なわけです。で、どうやって取っていった商品を判別するかというと、RFIDタグなんだとか。賢い。

つまり、商品についてる非接触タグを認識して冷蔵庫が「アナタドリンクトオカシモッテイッタ」(※喋ってくれるとは一言も書いてありません。イメージです)と購入商品を判断、スワイプしたクレジットカードから引き落とす、ということだそうです。

500Startups、Menlo Venturesなどから合計130万ドルの資金調達も実施、既に病院などへの導入を済ませているとのこと。商品在庫の補充については言及なかったのですが、まあ、購入したものが分かりますから補充に向かうのも楽そうです。RFIDを商品に付けることが単価的にどうなのかやや気になりますが、その分人件費がいらないのが自動販売機商売の利点です。これは国内でもアリなのではないでしょうか。

via TechCrunch 【G翻訳】

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