スマイループス、自分にマッチした転職エージェントにチャットで相談できる転職アプリ「JOBKUL(ジョブクル)」をリリース

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LiB、「Talentio」を運営するハッチ、Wantedly、ビズリーチによる「キャリアトレック」など、今年は転職系サービスのニュースの多い年だった。2014年も残り2週間を切ったタイミングで、人材領域のITスタートアップ、スマイループスが転職相談アプリ「JOBKUL(ジョブクル)」を本日リリース、このマーケットに参入した。

スマイループス代表取締役の仲子拓也氏は、約1年前に開催された「Incubate Camp 6th」に出場。当時は、人材動画データベース「Job Crew」というサービスを発表していた。その後、スマイループスは動画採用選考ツール「EntryMovie.com」リリースし、今回の「JOBKUL」のリリースに至った。スマイループスは、ANRI、インキュベイトファンドから資金調達を実施している。金額非公開だが、数千万円規模とのことだ。

「Incubate Camp 6th」への出場から1年を経てリリースされたサービス「JOBKUL」は、ユーザが業種、職種などの自分の簡単な経歴を登録すると、自分に合った転職エージェントがマッチングされる。エージェントにはチャットで転職の相談ができ、転職先の提案がもらえるというスマホアプリだ。

JOBKUL(ジョブクル)

既存の転職情報サイトは、仕事の一覧が表示されるが仕事の詳細はわからず、かといって転職エージェントに依頼するのは面倒という課題があった。スマイループスは、まず自分に合った転職エージェントに出会うことが重要だと考えたという。

「転職には、検索軸がない」と仲子氏は語る。転職を検討する際、どういったワードで検索すればいいのかはわかりづらい。そのため、人と出会うことで物事が動く、そう仲子氏は考えているという。

仲子氏「インターネット全体で、スマホによる再定義が起きています。転職系サービスはまだその動きを見せていない。中古品の売買においてヤフオクが存在していたところにメルカリが登場したように、転職もよりライトな感じになっていくと思います」

情報量が多い商材に対して、専門家がチャットで相談に乗ってくれ、条件に合うものを提案してくれるサービスといえば、レコメンド型不動産サービスの「ietty」を思い浮かべる。スマホへシフトする動きと、専門家にチャットで相談するというスタイルは相性がいい。他の領域でもこうしたサービスは登場するかもしれない。

「JOBKUL」は現在、20社のエージェントが参加している。今後、專門としている領域ごとにエージェントの参加を促していく方針だ。「JOBKUL」は初年度で1000名の転職決定を目標としている。現在は、iOS版のみの提供となっているが、Android版は来春リリース予定。

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