WeChat(微信)の投資ファンド、ローンチから1年で1000万人のユーザおよび160億米ドルを超える預金を獲得

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ちょうど1年前、人気のメッセージングアプリWeChat(微信)は中国のユーザ向けにオンライン個人投資ファンドをローンチした。ユーザは銀行の預金金利よりも有利な金利を得ることができる。WeChatを運営するTencent(騰訊)は今回、1000万人のユーザと合計1000億元(162億米ドル相当)の預金を獲得したことを明らかにした。

これはつまり1ユーザあたり平均1610米ドル預金しているということになる。

Tencentは同社のQQ Techブログの記事で、WeChatの投資ファンドに預けたユーザ全体で昨年30億元(4億8500万米ドル)の利子を得たと述べている。これは1ユーザ当たり平均48.50米ドルだ。Tencentによると最高限度額を預けたユーザは7200米ドルの利益を得たという。

この投資口座はWeChat内で利用可能で、多くの中国国内銀行の固定預金口座と違って、資金を使用しない場合の規定は設けていない。WeChatは個人の預金上限額を100万元(16万2000米ドル)に設定している。
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2013年半ば、AlibabaのパーソナルファンドYu’e Bao(余額宝)のローンチをうけて中国の大手ウェブ企業の多くがオンラインファイナンス事業に飛びついた。その後、Baidu(百度)は独自の類似事業をローンチさせた。最大となるのはAlibaba(阿里巴巴)のファンド事業で、2014年10月時点で870億米ドルを手にしている。 

ユーザが個人の銀行口座を使ってWeChatファンドにアクセスできるというその使い勝手の良さから、顧客の3割が夜10時以降に自分のパーソナルファンドに入金している、とTencentは述べている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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