競合の弱みを自社の強みにして2年間で150万ユーザー、1.7億ドルで買収された個人資産管理ツール「Mint.com」

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<Pick Up> How Mint grew to 1.5 million users and sold for $170 million in just 2 years

Web分析ツールの「Kissmetrics」のブログ記事が面白かったので、2013年の記事だけれどピックアップしてみました。Mint.comについて調べていたら、たどり着いたの。

たった2年で150万ユーザーを獲得し、Intuitによって1.7億ドルで買収されたMint.com。個人の資産管理にはバイラルな要素が一切ないことを考えると、すごい急成長。最近のプロダクト開発は もっぱら早く出してフィードバックを得て、イテレートを繰り返すやり方が主流になっているけれど、Mintには独自の手法があったのだとか。

2007年9月にMint.comをリリースした創業者のAaron Patzer氏。自らのプロダクト開発の手法をこう説明してる。

僕は、アイディアを立証→プロトタイプを開発→適切なチームを形成→資金調達という順番で進めた。最初の3〜4ヶ月は、1行もコードを書かずにMintについてただひたすら考えた。多くの人は「とにかくプロダクトを出して、スピーディにイテレーションを繰り返してプロトタイプを作れ」と言う。確かにソーシャルなサービスでは有効なやり方だと思う。でも、ファイナンス系のプロダクトは厳密に作る必要があったし、技術的課題も多く、各種金融機関との連携やビジネスモデルなど課題が多かった。そこをクリアにしてからプロトタイプを開発して、チームを作り、資金調達をしたんだ。

Mint.はウェブベースの資産管理ツールとして初だっただけで、資産管理ツールは既にいくつも存在した。そこでMintが何をしたかというと、そうした競合の弱みを探り出し、それより秀でたプロダクトを作った。競合の弱みを自社の強みにした。

当時のMintの競合の弱みはというと、アカウント登録がすごく面倒なこと。銀行口座やクレジットカードの連携などが手間でしかなく、手続きが完了するまでに1時間かかることもあるほど。Mintは、連携先がどこであれ10分でできるようにした。

また、もう1つMintが気がついたことがあった。競合サービスでは、支出全体の50%が「未分類」になってしまうこと。この部分をユーザーは主動でカテゴリー分けしなきゃいけなかった。Mintは独自にアルゴリズムを組むことで、未分類のものも自動的に分類されるようにした。

この他にも、2007年に登場したMint.comはコンテンツマーケティングなどの先駆け企業だったことがわかるような内容も紹介されてる。ぜひ元記事をご覧あれ。

via. Kissmetrics

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