日本拠点の「no new folk studio」が、光と音と動きをシームレスに変換するスマートシューズ「Orphe」を発表している。「Orphe」はスマートフォンやタブレットにBluetoothで接続し、様々なアプリケーションと連携することができる靴だ。
この靴のソールには最新のモーションセンサ、100以上のフルカラーシリアル制御LED、 無線モジュールなどが内蔵されており、パフォーマーはこの靴を照明や楽器として使用することができる。
「Orphe」は靴の向きや速度に応じて光の強さや色を変える。ソールに内蔵された9軸センサがリアルタイムに靴の動きを検出し、コンピュータに送信。このデータは光や音に変換するだけでなく、ビデオゲームのコントローラとして利用することや、インターネットに接続された様々なモノを操作することができるため、入力のインターフェースとしても利用可能となっている。

クラウドファンディングで資金調達
「no new folk studio」は、秋葉原のシェアオフィス「DMM.make AKIBA」に入居しているスタートアップ。「no new folk studio」は、ABBA Lab、Cerevo、Gugenのサポートを受けながらプロダクトの開発を実施している。
「Orphe」の試作品たちはこの場所で作られたという。彼らは、先日開催されていた「SXSW2015」のTradeShowで「Orphe」のプロトタイプを展示。クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で資金調達をスタートさせている。
クラウドファンディングで調達した資金は、「Orphe」のソールの金型をつくるためと、基板を製作するために利用される。「Orphe」の靴のデザインには、日本の伝統的な靴職人をチームに招き入れているという。
no new folkは、「Orphe」の光り方を操作したり、「Orphe」で演奏を行うためのiOS専用アプリを無償で提供することを予定しているそうだ。さらに、「Orphe」と連携するアプリをつくるためのSDKも公開しようとしている。
また、OpenFrameworks, Processing, Pure data, Max/MSP といったオープンソースプラットフォームに対応したライブラリを提供していくことで、ユーザコミュニティ全体でOrpheを更に進化させていこうと考えているそうだ。
no new folkという新たなハードウェアスタートアップの挑戦に期待したい。
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