シンガポールの新インキュベータ、社会貢献を意識したスタートアップの支援へ

SHARE:

enabling_change1
新しいアクセラレータやインキュベーションプログラムは私たちが数を数える以上のペースで増えているようだ。多くの企業が革新的なアイデアを発見し取り込む手段に使っているからである。最近登場したプログラムは少し毛色が違うようである。

UNFRAMEDによって運営される新プログラム「Enabling Change」は、障害者のコミュニティに特化したプログラムとなる。申請締切りは5月24日で、5週間のプログラムは初回は10席しか用意されていない。本プログラム発起人のLarry Tchiou氏に詳しく聞いた。

私たちのモデルは多少変わっていて、1度に1つのコミュニティにだけ集中することにしています。『Enabling Change』では障害者の方々にフォーカスしています。障害者の方々のニーズに集中すれば、それに適した人たちを引きつけることになるのです。そういうスタートアップはソーシャルアントレプレナーの華やかさを目指してではなく、コミュニティが持つ問題に対処したくてやってくるのです。

起業経験豊富で慈善事業家の Jan Croeni 氏(Deals.com.sgの共同設立者でもある)を後ろ盾に、インキュベータチームは様々な専門技術を提供する。彼らはみな営利目的のソーシャル企業での実務経験かアシスタントのポジションを勤めたことがある。Tchiou 氏によれば、彼らの実務経験が他の社会貢献プログラムと一線を画する点であるという。他の社会貢献プログラムは往々にして、研究者や関連する経験を有さない者によって運営されることが多い。

経験豊富なチームだけでなく、Enabling Changeは障害者にセグメントを絞り、コミュニティのニーズとテックスタートアップの技術をマッチさせようとしている。

テックスタートアップは、社会問題を解決しようとはしていても、コミュニティのニーズを全く知らないことが多いのです。テクノロジーは全ての問題を解決できるという思い込みから来るのですが、実際はそうではなく、テクノロジーは単にツールでしかないのです。効果的でないプロセスを拡大しようとしても上手くいかないでしょう。私たちがやろうとしているのは、テックスタートアップがコミュニティに働きかけ、どんな問題があって、どうテクノロジーを利用するか考えさせることなのです。

自分のスタートアップが本プログラムに合っているかどうか迷っている人のために、Tchiou 氏は Enabling Changeでインキュベートするスタートアップの例を挙げている。その1社「ToTheLoo」は公衆トイレ、特に障害者に特化した公衆トイレの「ガイド」として宣伝している。障害者が直面する一番の問題は、障害者のニーズにあったトイレを見つけることだ。ToTheLoo の起業家らはいつも清潔で近くにあるトイレの場所、情報と空き状況を提供するプラットフォームを開発した。

自分の技術が社会にインパクトを与える自信があり、プロジェクトを拡大したいのであれば、本プログラムは6月26日に開始予定で、募集締切りは5日後だ(編集部注:原文掲載5月20日)。「Enabling Change」への応募はこちらから!

【via e27】 @E27sg

【原文】

----------[AD]----------