
仮想現実、拡張現実分野の謎のスタートアップ、Magic Leap(デモはこちら)が大型調達をしたとForbesが報じて数日前に話題になりました。
これまでに調達している金額が公表されている情報で5億9200万ドルでしたので、今回報じられている8億2700万ドルと合わせると、約14億1900万ドルになり、この分野では他の追随を許さぬどころか、他ってあったっけ?状態になっております。因みにまだ完全クローズというわけではないようです。
こちらの資料はVB Profileが以前出していたVR関連の俯瞰資料を使って勉強会を実施した際の資料です。これにさらに8億ドル以上積んでるのでグラフが更におかしくなることがよくわかります。
参加しているのはこれまでのラウンドでも出資しているアンドリーセンホロウィッツやQualcomm Venturesの他にKKR、Vulcan Capital、KPCB、Obvious Venturesなどなどなど。Googleに至ってはCEOとなったスンダー・ピチャイ氏自らボード入りしております。
なぜここまでMagic Leapが注目を集めるのでしょうか?
これについてはVentureBeatに考察記事が出ておりましたので、どこかで翻訳でも掲載したいところでありますが、少し斜め読みしてみると市場についてはDigi-Capitalの試算で2020年までに1200億ドル(14兆4000億円、因みにTrendForceでは8兆円ほどの試算)、これはよく言われるゲームだけでなく、一般的な生活にもARやVRが入り込んでくることが前提条件になっている数字です。
VB記事ではそこまで詳細に予測しているというわけではないのですが、例えば映画館ひとつとっても、これが全てAR、VR化されれば結構なインパクトになることが予想できます。まあ、いわゆるこれを全部取りに行ってると考えるのが正しいのかもしれません。facebookがOculusを買収したことはおそらくGoogleを突き動かすひとつの要因にもなってることでしょう。
国内では国光宏尚氏率いるgumiが「これからはVRや!」とTokyo VR Startupsというインキュベーションプログラムを立ち上げたり、グリー、コロプラがやはりこちら分野に展開を進めるなど、にわかに賑やかになってきている感があります。個人的にはここに国内AR開祖、井口尊仁氏が参戦して未来少年的な夢のある話題がまたお届けできるようになるのを楽しみにしております。
via Forbes
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