広告主が20万を突破した Instagram、その強みはなにか?

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<ピックアップ>Facebook says Instagram now has more than 200,000 advertisers

Instagram がユーザーのストリーム上で広告配信をスタートしたのは昨年9月下旬、約5か月前のことだ。その後、Instagramのユーザーの半数以上が広告の増加に不満を抱いているという調査結果も発表されたが、一方で広告主の数は順調に増えていったようだ。

今週水曜日、Facebook はInstagramの広告主が20万を突破したことを発表した

Instagram のユーザーは昨年には4億を超え、順調に増加中だ。一方でソーシャルプラットフォームのTwitterは、5年以上前に広告配信をスタートしているが、その広告主の数は13万で、ユーザー数は3億2000万だ。

広告による収益化という点では急速な成長を遂げている Instagram だが、その強みはなんだろう? それは、Facebookの広告技術をベースにしていることだろう。その広告技術を元に、広告を配信するユーザー層を、たとえば「ニューヨーク在住の18-25歳の男性」というように非常に細かく指定できる。広告主はFacebookとInstagramの両方で広告を配信するという選択も可能だ。

実際、先月の決算発表においては、FacebookのCOOのシェリル・サンダーバーグ氏はFacebookのトップ100の広告主の98パーセントがInstagramでも広告を配信していると述べている。

それに加えて、Instagramはその特性からスモールビジネスや一般消費者向け製品を販売するブランドにも魅力的な場所だ。たとえば、英国の時計メーカー Shore Projects は Instagram上でユーザーに自分の写真の時計を投稿するように呼びかけ、その写真を自らのInstagramのページにも投稿するというようにユーザー参加型のキャンペーンを走らせている。

その Shore Projects のコーファウンダー Neil Waller氏によれば、Instagramの広告費用はかつてFacebookよりも低かったそうだが、現在はほぼ同額だという。

Instagram は動画再生回数の表示もまもなくスタートすると今月発表しており、ブランド側はそうしたユーザーエンゲージメントのメトリックをさらに活用することができるようになる。

リサーチ会社 eMarketer の予測によると、Instagramの今年の収益は15億ドルになると見込まれている。

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via VentureBeat

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