<ピックアップ>WeChat is building its own Slack
中国最大手のメッセージングアプリWeChatを提供するTencentは、Slackに似た独自の社内用コミュニケーションツール「Enterprise WeChat (企业微信)」をリリースする予定だ。 この無料サービスはモバイルとPCの両方で使え、ビジネスシーンにおいて便利ないくつかの新機能を搭載する。
Enterprise WeChat 独自の機能とは?
3月10日、QQ Techに公開された情報によると、この新サービスはSlack同様、利用者が一日中 ログインしていることを想定している。「コーヒーブレーク・モード」は、席を外していることがグループのメンバーに一目でわかる新機能だ。
また、 休暇届けや出張経費の払い戻し申請等、簡単なオフィス業務を定型フォーマットでやり取りする機能を搭載する。
WeChatのコア機能はそのまま引き継がれ、 グループ間でメッセージ、ボイスメッセージ、画像、絵文字、スタンプ、GPS情報などをやり取りできる。
チャット画面を煩雑にすることなくメッセージの既読を知らせることのできる 新機能「receipt」も画期的だ。
中国市場に潜在するビッグチャンス
現在、中国では 仕事とプライベートのグループのやり取りがごちゃ混ぜの状態でチャットツールが使われている。仕事専用のチャットツールが登場すれば、ビジネス効率の大幅アップが期待される。
Eko やTeambitionなど、これまでにもいろいろな企業が中国のビジネスシーンにフォーカスしたWebサービスをリリースしているが、Dropboxの例のように政府に突然、規制されることを懸念して外国企業のサービスを利用したがらない人が多い。
その点、WeChatには既にほとんどの中国のオフィスワーカーが利用しているという利点がある。新サービスEnterprise WeChatは大きなチャンスを掴みそうだ。
via Tech in Asia
(執筆:キーツマン智香)
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