ヘイトスピーチと偽ニュース問題:ザッカーバーグ氏曰く「憎悪と暴力とウソの拡散を阻止すべく、共に協力する必要がある」

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Facebook の共同設立者で CEO のマーク・ザッカーバーグ氏はペルーのリマで開催された経済フォーラムで、あらゆるソーシャルメディアを論争に巻き込んだヘイトスピーチや偽のニュースの増加傾向に対処すると宣誓した。

ここ最近の Facebook は、米国選挙シーズン中に誤解を招く情報や誤った情報を広める役割を担ったとして強烈な議論の真っ只中にいる。ザッカーバーグ氏は、Facebook 上の偽ニュースの量はそこまで多くなく影響は少ないと主張しているが、同時に同社はグローバルメディア企業としての役割をより真摯に考えなければならないとも語っている。

ザッカーバーグ氏は、今日のアジア太平洋経済協力 CEO サミットで、スーツとネクタイという珍しい姿を見せ、Facebook がこれらの問題に取り組むことができると信じていると述べたが、この問題がいかに難しいか、幻想的な考えを持っていることはないとも強調している。

「私は大抵のことには楽観的な人間です。しかし本件はエンジニアとして、いかに難しいかを理解しています。 私たちは人々に声を上げることを可能にしました。しかし同時に私たちは憎悪と暴力と誤報の広がりを止めるために役割を果たす必要があるのです」。

ザッカーバーグ氏は、同社はテロリストのものであろうと、自殺願望のようなより個人的なものであろうと、暴力的なコンテンツを見つけ出すための AI 駆動のツールを構築してきたと説明している。同氏はまた、災害や暴力行為の際の人の追跡を可能にする同社の Safety Check ツールを紹介した。

「私たちは比較的平和な時代を生きています。しかし、まだ暴力が多すぎるのです」。

彼の発言は政府と企業のリーダーたちが人々の生活を向上させるために、より高くより野心的な目標を設定するよう奨励しようとする、今回の演説の一部として出されたものだ。彼はAPECフォーラム21議席国に対し、太平洋周辺の人々の社会経済的立場を改善する方法について議論するよう求めた。

ザッカーバーグ氏は誰もがインターネットに接続し、すべての病気を治すのを助けるために、科学技術の画期的な成果が活用されるべきだとも語っている。

「繁栄のために必要な時間なのです」とザッカーバーグは語る。「科学技術の進歩が加速するにつれ、私たちの世代は過去の歴史の中で最も大きな可能性を秘めるようになったのです」。

彼のスピーチの完全版はここで確認することができる。

【原文】
【via VentureBeat】 @VentureBeat

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