南国のバヌアツが世界で初めて市民権をビットコインで購入できるプログラムを開始

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Photo credit: Ted’s photos – For Me & You via Visualhunt.com / CC BY-NC-SA

<ピックアップ> BITCOIN NOW BUYS YOU CITIZENSHIP IN PACIFIC NATION OF VANUATU

ビットコインの価格がここ数日高騰して、ついに日本円で60万円を突破しました。9月中旬に中国などのバン騒動で一時30万円台前半だったことを考えると、たった2カ月で倍近くの値動きを披露していることになります。関係あるのか全く追いかけてませんが国産暗号通貨「モナコイン」がここ数日爆騰しており、昭和のバブルってこういう感じだったのか想いを馳せるわけであります。

そんな話題が尽きない暗号通貨ですが、もちろん値動きだけでなく、私たちの生活に関わる課題解決の一手になる話題も豊富です。今回取り上げるのはバヌアツという国のお話です。

オーストラリア近く、太平洋島嶼国のひとつであるバヌアツ共和国はWikipediaによれば人口約27万人の小国。ここの市民になりたい人向けに共和国では「市民権プログラム」を提供しています。私もネットで調べる程度の情報しか持ってませんが、資産家の人が別の国の国籍や市民権を購入するアレです。

Newsweekの記事によると、バヌアツはこの市民権プログラムの購入をビットコインで受け付ける最初の国になったそうです。ビットコインで市民権取得、なぜでしょう「電子国家エストニア」に通じるサイバー感がやたらと漂います。

バヌアツの入国手数料は20万ドルで、ビットコインに換算するとこの記事の時点(大体4500ドル前後)で、43ビットコイン、現在は値動きしてますので何枚払えばいいのかは「時価換算」となります。ちなみにバヌアツの市民権を取得すると、ビザなしで英国やロシア、EU加盟国113カ国に旅行できるパスポートが手に入ります。

狙いはやはり投資家の呼び込みでしょうね。そもそも市民権プログラムを提供している国は、経済的なメリットを提示して大きな資産を持つ個人を呼び込む狙いが少なからずあります。記事には今回のプログラムを提供するバヌアツ情報センター(VIC)の顧問、Christian Nesheim氏のコメントを掲載してあります。

「ビットコインの初期投資家の多くは大きなキャピタルゲイン税を払わず、低税率の地域で暗号通貨を有形資産にしたいと考えていることでしょう。バヌアツは現時点でビットコインを市民権に変えられる唯一の国となりました。私はこのプログラムが多かれ少なかれ関心を得ることになるだろうと考えています」。

ということでビットコインで「億り人」になった方は南国バヌアツでお過ごしください。

via Newsweek

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