都内21地域の厳選バーで最初の1杯が無料になる「HIDEOUT CLUB」、プレシードとシードで3,000万円を調達——DGI、フューチャーVCらから

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Image credit: Hideout Club

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バーフリークのためのモバイルアプリ「HIDEOUT CLUB」を提供するハイドアウトクラブは10日、直近のラウンドで資金調達を完了したことを明らかにした。2015年末に実施したプレシードラウンドで個人投資家(名前非開示)から、また、2017年8月末に実施したシードラウンドで DG インキュベーション、フューチャーベンチャーキャピタル(東証:8462)、第一勧業信用組合、前出のプレシードラウンドに参加した個人投資家が出資。プレシードラウンドとシードラウンドをあわせた調達金額は合計3,000万円。

HIDEOUT CLUB は2016年2月、楽天出身の田口雄介氏、川崎文洋氏らウイスキー好きの2人の創業者の手によって、ウイスキー好きの人向けのコミュニティアプリとして誕生。その後、Open Network Lab の第15期に参加し、バーフリークのための O2O アプリ/バーのための CRM ツールとしてピボット、新規集客したいバーと、新しいバーを開拓したいユーザの間のギャップを埋めるサービスを提供している。

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現在のユーザ数は12,000人ほど。ユーザは月額1,500円の定額を支払うことで、アプリに表示される渋谷・新宿・銀座などのバー80店舗の中から1日につき最初の1杯を無料で提供してもらうことができる。バーは新規来店したユーザが顧客台帳に登録されることでリターゲティングが可能になり、お酒を選んで提供可能な商品を選択登録することで、ユーザの検索に自店舗が表示されるようになる。

この分野のプレーヤーとしては HIDEOUT CLUB は最初の存在ではなく、アメリカではニューヨークを拠点に10エリアでサービスを提供する Hooch がいるし、日本では先月、Foobe というサービスがβ版でローンチしている。これらのサービスとの差別化要素として、田口氏は、HIDEOUT CLUB ではスタッフ自らが店を訪問し、オーナーと直接交渉し厳選して店舗を掲載していること、また、店舗で最初の一杯のクオリティが高く、通常1,000円〜2,500円以上のものを無料で提供してもらっていると語った。

Image credit: Hideout Club

日本では人口減少や飲みニケーション文化の衰退に伴い、お酒の消費量は減っているものの、消費額そのものはあまり変化していないのだとか。すなわち、一人当たり消費単価は上がっていて、ビールや日本酒の消費は減少傾向にあるものの、ウイスキーや他のスピリッツ種類の消費は上昇傾向にある。先日紹介したデートアプリの「Dine」にもあったような、他アプリとバーやレストランへの O2O サービスとの連携の可能性も考えられるだろう。

ハイドアウトクラブでは、今回調達した資金でチーム人員を現在の3人から増やしたいと考えており、また IT が浸透しているとは言い切れない飲食業界に、効果的なマーケティングチャネル活用の手段を提供していきたいとしている。

 

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