ecbo はこれまでに、エンジェルまたはシードラウンドで千葉功太郎氏、渡瀬ひろみ氏、ANRI、本田圭佑氏から、今年2月にはシリーズ A ラウンドで東日本旅客鉄道、JR西日本イノベーションズ、メルカリ、赤坂優氏、廣田朋也氏、河合聡一郎氏から資金を調達している。累積調達額は明らかになっていないが、総額で数億円程度に上ると見られる。
これまでにも、スタンフォード大学の StartX Fund、Chesterfield Investments、Industry Ventures、Muse Capital、Cross Culture Ventures、Lime の設立者である Toby Sun 氏と Brad Bao 氏、Patrick Schwarzenegger 氏などが同社の投資に参加している。
Gunay 氏はこう話している。
他の多くのスタートアップとは異なり、Firefly はコミュニティを最優先にする考え方で始めました。コミュニティを後から付け足すのではなく、コミュニティと私たちの製品を一体化し、私たちの DNA を深く根付かせるのです。これを実現するために、あらゆる分野の都市社会の利害関係者と密接に連携して、価値、賃金、知見の向上に努めています。
Coalition for Clean Air は Firefly のサービスを早い段階で利用した企業の1つである。同社によると、ダウンタウン LA、サンタモニカ、ハリウッドのそれぞれの地域に特化した広告を「綺麗な空気の日」に合わせて展開したところ、4週間のキャンペーン期間で290万のインプレッションを獲得したという。
Coalition for Clean Air で開発責任者を務める Brian Sheridan 氏は次のように述べた。
コンペには5組のチームが参加し、世界中の別の場所から遠隔で温室ハウスを運営した。また人間のチームは旧来の方法と AI によるアプローチの比較のために参加した。AI システムが装置をコントロールし、水の量や光の強さといった要因を決定しなければならず、人の手が介在するのはキュウリを枝から切り取るといったことのみだった。
Team Sonoma はコンペを通じたキュウリの生産量で文句なしの優勝者であり、人間の園芸家が僅差でそれに続いた。Team Sonoma はまた総合的な純利益でも人間のチームを上回った。コペンハーゲン大学やヴァーヘニンゲン大学の学生も Team Sonoma にメンバーとして参加していた。
Tencent と中国農業科学院のチーム iGrow は総合で2位につけた。
コストや労力、電気使用量、二酸化炭素排出量といったことを参加チームの中で最も低いレベルに抑えた iGrow は、同じ分野の専門家である審査員から最良の AI 戦略として認められたと、このコンペを主催したヴァーヘニンゲン大学科学研究チームの指導者である Silke Hemming 氏は述べた。
International Society for Horticulture Science(国際園芸学会)がまとめた情報によると、中国は世界で最も多くの温室を持ち、その広さは300万ヘクタールを超える。スペインやイタリア、フランス、オランダのようなヨーロッパの国々は世界でトップ10に入る屋内農業国である。
大手テック企業の間でも屋内農業への注目は高まっていると言えるかもしれない。AI を使って農産物の栽培を行い、2019年にアメリカの都市近郊で垂直農法の農場経営を始める予定である Bowery の9,000万米ドルの資金調達ラウンドを、今週(12月第3週)GV(旧 Google Ventures)がリードした。