
Image Credit: Lighthouse
Andy Rubin 氏の Playground Ventures が支援する、サンフランシスコのホームセキュリティスタートアップ Lighthouse は、サービスを停止して購入品を返品した顧客への返金を行うことを19日発表した。同社のウェブサイトに掲載されたメッセージでは、「商業的な成功」を得られなかったことがサービス停止の要因だと語る、CEO の Alex Teichman 氏のコメントが引用されている。
残念ながら、想定していた成功を収めることはできませんでした。近日中にサービスを停止することになります。AI 関連サービスの未来は明るいと私たちは強く信じています。そして、そうした未来を皆さんとともに作りあげていくことを楽しみにしています。
Lighthouse は2017年5月にステルスモードから公式ローンチし、Playground などから1,700万米ドルの資金を得た。他の資金提供元には Eclipse Ventures、SignalFire、Start、スタンフォード大学の人工知能研究室主任で個人投資家の Sebastian Thrun 氏もいた。設立3年の同社には約30人の従業員がおり、パロアルトの Playground Ventures のインキュベータスペースにオフィスを構えている。コンピュータビジョンを活用して、室内活動の検知と監視ができるセキュリティカメラを開発している。また、室内への侵入や、暴れるペットや子どもなどといった騒ぎをテキストメッセージやボイスメッセージでユーザに警告することができる。
Lighthouse の名を冠したカメラにはマイクとスピーカーが搭載されている。カメラの所有者はそれらを使ってリモートから室内の人間に話しかけることができるが、スマートアシスタントのような機能は搭載されていない。しかし、音声とテキスト両方のコマンドに対応した自然言語処理用コンポーネントは搭載されており、ユーザは記録された履歴を素早く検索することができる。
さらに、独自の機能として Lighthouse には TOF(タイム・オブ・フライト)センサーが搭載されており、周辺の3D マップを作成することができる。同社のデプス検出システムの開発は Lighthouse の共同設立者である Hendrik Dahlkamp 氏が陣頭指揮をとっていた。同氏は以前、Google の親会社である Alphabet の X リサーチ部門で勤務したことがあり、自動運転車の DARPA グランドチャレンジの優勝メンバーでもある。
Nest と Ring のカメラ同様、Lighthouse でもクラウドにデータが保存されている。データは1月15日のサービス終了時に削除されるが、暫定週間を設けてユーザがコンテンツをエクスポートできるようにしている。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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