
ニュースサマリー:米シアトルに本社を置くPollyは13日、シリーズAラウンドの資金調達を発表した。出資したのはMadona Venture Group、Amplify Partners, Fathom Capital, Slack Fund, またTempo Venturesで、調達額は700万ドル。
Pollyは2015年創業の投票アプリケーションを開発している企業。ビジネス向けチャットツール内で簡単に投票を作成でき、現時点で、Slack、Microsoft Teams、またGoogle Hangouts Chatに対応している。
https://twitter.com/polly_ai/status/1095743497863233536
Pollyは無料プランで最大10人まで投票結果を集計できる機能を提供する。有料プランでは、参加可能人数の拡大や諸機能(CSVでのエクスポートやリマインダー機能など)が追加される。
話題のポイント:Pollyが持つ投票機能の拡大版「Workflows」が昨年10月に公開され、現在Slackなどで利用できます。私自身もSlackのいくつかのチャンネルに入ってるものの、こういった機能を導入している場所がなかったので、何が利点なのかについて探ってみたいと思います。
Workflowsは一言でいうと「投票・アンケート、フィードバックをあるイベント発生時に自動で生成してくれる機能」。つまり、Bot機能のアップグレード版と考えると分かりやすいでしょう。以下で、具体的な使用例を見ていきます。
まずはイベントの発生を決めるフローです。タイトルやその説明、そしてイベント発生を決めるトリガーを設定することが可能です。以下の例では、Slackチャンネル#newemployeesに新たなユーザーが入るたびに、アンケートが自動で作られて回答、集計までを自動化している様子が示されています。

最終的には、幾つかのディビジョンに分けたうえでアンケート結果をグラフ化し、自動的に見やすくしてくれます。

PollyのWorkflowsを用いることで、単にアンケート結果を導くだけでなく、従業員のフィードバックを累積させて視覚化することによって、企業運営のヒントを見つけやすくしてくれそうです。
先日お伝えした「ストックオプションに透明性をーー従業員が株で「嘘つかれない」ソリウム・キャピタル、モルガン・スタンレーが約910億円で買収」でも示しましたが、昨今、企業運営には透明性や「Get Everyone Engaged」な組織作りが求められるようになっています。
Slackを使ってメンバーの意見を可視化して、組織がどのような状況にあるのかをすばやく把握すれば、組織運営はもっとスムーズになるのではないでしょうか。
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