宿泊権利売買の「Cansell」、対象宿泊施設を5ヶ国に拡大——年内に多言語対応、20カ国でサービス開始へ

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Image credit: Cansell

東京に本拠を置くスタートアップ Cansell は、泊まれなくなった際のホテルの宿泊予約の権利売買ができる「Cansell」を提供している。同社は27日、権利売買の対象となる宿泊施設を、これまでの日本のみから、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダに拡大したことを明らかにした。

Cansell では、宿泊予約をしたものの、そのホテルへの宿泊予定が無くなってしまったユーザが宿泊権利を出品、他方、宿泊するホテルを探しているユーザがそれを購入する。出品者にとっては、OTA やホテルにキャンセル料を支払うよりも結果的に割安に、また、購入者にとっては、Cansell 上に出品された宿泊権利を OTA などでホテルを予約するより割安な金額で購入できることになる。

Cansell は2016年9月から国内向けにサービスを提供してきたが、今後は海外出張や旅行客の需要を取り込むことができる。多言語化を図ることでインバウンド客の流入を狙えるが、同時に CancelOnRoomer といった海外勢との攻防にさらされることも必至で、今後どのような差別化を測るかが注目される。

同社は Open Network Lab の第14期から輩出。昨年8月にシリーズ A ラウンドで約2億円を調達、2017年1月にシードラウンドで4,000万円を調達している。

via PR TIMES

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