映画情報メディア「ciatr(シアター)」運営、シードラウンドで数千万円を調達——柳澤安慶氏、河合聡一郎氏などから

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.3.4

viviane の主要チームメンバー。右から2人目が CEO の田辺大樹氏、最左が COO の沢田哲吾氏
Image credit: viviane

映画情報メディア「ciatr(シアター)」を運営する viviane は4日、シードラウンドで資金調達を実施したと発表した。このラウンドに参加したのは、ファンコミュニケーションズ代表の柳澤安慶氏、ReBoost 代表取締役の河合聡一郎氏(ReBoost からの出資)と、名前非開示の VC 1社と名前非開示の投資家1名。調達額は明らかにされていないが、関係者によると数千万円程度とみられる。同社にとっては、2013年にMOVIDA Japan 第4期に採択された際に調達した500万円に続くものとなる。

ciatr は当初、スマホユーザ中心の映画レビューサイトとしてローンチ。約5年の歳月を経る中でピボットを図り、現在では、映画・ドラマ・アニメのメディアプラットフォームに成長を遂げた。月間最大利用者数は850万人、月間最大閲覧数は3,500万 PV。比較データが無いため詳細は不明だが、viviane によれば国内最大級だという。この分野には、2012年8月にローンチしたつみきの「Filmarks」、日本市場にも進出を果たしている韓国 Flograms の「Watcha(왓챠)」などの競合が存在する。

ciatr では映画配給会社、制作会社、芸能事務所などから画像コンテンツの提供を受け、公認の viviane 社内ライターが原稿を執筆している。viviane では映画会社からの広告出稿などでマネタイズしているが、ciatr の記述内容には広告主は意見しない取り決めになっているそうだ。レビューサイトからメディアとして進化した以上、ciatr には以前にも増してコンテンツの質が求められるとして、特にそれぞれの映像コンテンツ分野に強いライターが執筆を担当するようにしているという。

メジャーな作品でも、マイナーな作品でも、ciatr に来れば見つかる、というのが目指しているユーザ体験。そのときの気分をもとに、ユーザが見たいだろうと思う作品をレコメンドできるようにしていきたい。(viviane CEO  の 田辺大樹氏)

一般的な映像コンテンツメディアでは、新作や封切り間近の作品を取り上げたものが多い。マイナーな作品や過去の作品だはビデオオンデマンドやレンタルショップを通じてアクセスできるようにはなっている一方で、それを解説した情報源がまだ少ないのが現状だ。インターネットのロングテールな側面を生かし、あらゆる作品を網羅するというのが ciatr の差別化要素の一つとなるだろう。

サービス誕生から約5年間、これまでは PMF(プロダクトマーケットフィット)とユーザグロースに傾倒してきた ciatr だが、今後はマネタイズを強化していくという。ciatr は昨年から U-NEXT 動画、dTV、Hulu、Amazon プライム・ビデオへのアフィリエイト送客を開始しており、今後は ciatr のコンテンツデータ、ユーザデータを活用したサービスメニューの開発にも注力する計画だ。

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