中国の〝ニューリテール〟コーヒースタートアップLuckin Coffee(瑞幸咖啡)、ミレニアル世代に懐かしんでもらおうとQQのテーマカフェを開設

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1999 beta
Image credit: Luckin Coffee(瑞幸咖啡)

アプリ連動型のコーヒーチェーンを展開するスタートアップ Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は3月25日、中国の大手ゲーム企業 Tencent(騰訊)のインスタントメッセージプラットフォームQQと提携して同社のお膝元である深圳市に QQ のテーマカフェ第一号を開いたことを WeChat(微信)アカウントから告知した。

「1999 beta」と名付けられたカフェは、今世紀初め頃の QQ を思わせる内装や造形物で飾りつけられ、中国のミレニアル世代をノスタルジックな気持ちにさせる。この世代はネットに初めて触れたときから、今や20年の歴史を持つインスタントメッセンジャーとなった QQ を使い続けてきた。あの頃の懐かしさを感じさせるため、店内には Tencent の創立者 Pony Ma(馬化騰)氏が1999年に使っていた仕事机のレプリカや、QQ のトレードマークであるマスコットのペンギンの初期版が置かれている。

Luckin はこれまで主に実店舗展開の面で Starbucks(星巴克)に挑んできた。コーヒーのデリバリスタートアップである同社は今年1月、年内に新しく2,500店を開いて店舗数を4,500店まで拡大し、中国最大のコーヒーチェーン運営会社の座を奪い取る計画を明かした。

Pony Ma 氏が1999年に使っていたオフィスデスクの複製
Image credit: Luckin Coffee

一方で、マーケティングに長けた Starbucks は WeChat に実装されたギフト機能で非常な好評を得てきた。つい最近には、二重構造のカップにコーヒーやミルクを注ぐと猫の前足の形が浮かび上がるというキュートな限定商品「猫の手カップ(猫爪杯)」が3月に入ってから熱狂的な人気を博している。入手を争う顧客の間でたびたび暴力沙汰が起きるほどだ。

まだ若い会社である Luckin は、Tencent との提携によって中国で10年に及ぶ歴史を持つブランドとの結びつきを得た。WeChat の兄弟アプリである  QQ は、中国の若者にとってのエンターテインメント総合ポータルという新たなポジショニングにより、ノスタルジーに駆られたミレニアル世代だけでなく、その下の Z 世代の間でも人気を保っている。

今回のテーマカフェは、昨年9月に発表された Luckin と Tencent の戦略協定から生まれたものの1つである。その前月には Alibaba(阿里巴巴)が、食品配送プラットフォーム Ele.me(餓了麼)を通じたデリバリサービスを引っ提げてコーヒー界の巨人 Starbucks の陣営に加わった。Ele.me のライバルで Tencent が出資する Meituan(美団)は、同年12月に Luckin Coffee と配送サービスで手を組んでいる。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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