東南アジアのイベントテックプラットフォーム「PouchNATION」運営、シリーズBラウンドでTravelokaとSPH Venturesから資金調達

SHARE:
Image credit: PouchNATION

大勢の人がイベントや会場に参加するプロセスのデジタル化を図るスタートアップの PouchNATION が、Traveloka と SPH Ventures が共同でリードするシリーズ B ラウンドで資金を調達した。PouchNATION は、近距離無線通信規格(NFC)を採用した技術を使いサービスを提供する。その1つのキャッシュレスリストバンドは、シンガポールの Zoukout や Beerfest Asia、マレーシアの Good Vibes、タイの Sensation といったイベントで採用されている。

PouchNATION を支援し Traveloka の主要事業との相乗効果を活用することで、旅行やライフスタイル面でのニーズにエンドツーエンドソリューションを提供することを楽しみにしています。

Traveloka Xperience で収益・成長部門のバイスプレジデントを務める Sylvia Gunawan 氏は言う。Traveloka は、旅行やライフスタイル関連の商品を国内外向けにオンラインで提供するテクノロジー企業だ。

PouchNATION の CEO を務める Ilya Kravtsov 氏もまた、同社は今後、単なるイベントや会場向けのサービスプロバイダーからエンターテインメントプラットフォームへと移行すると述べている。すなわち「アジア全域のイベント好きな人々やアトラクションを求めている人々を、ターゲット顧客に認知され注目を集めたい大手 e コマースやブランドにつなぐ」プラットフォームだ。

Image credit: PouchNATION

PouchNATION は PouchEVENTS と PouchVENUES という2つのバーティカルからなる。2014年にイベント向けにキャッシュレス決済リストバンドを提供するところから始まった。

その後イベント主催者、テーマパーク、サービス事業者にとってのワンストップソリューションへと発展し、チケット販売や登録からアクセス制御やセキュリティ、キャッシュレス決済、ブランドアクティベーション、データ収集や有用情報の提供に至るまで、様々なサービスを提供するようになった。

同社によると、今後 PouchDIGITAL をローンチする予定だという。この新たなバーティカルは、低予算で大量のイベントを扱うイベント主催者に、よりスケーラブルかつ低価格のソリューションを提供することに注力する。

PouchNATION の COO、David Rapaport 氏は次のように語った。

PouchDIGITAL は、まだ従来の方法でイベントや会場を管理している顧客層に新たに進出できると確信しています。さらに多くの群衆をデジタル化し消費者データを収集することで、この業界にブランドの後援をより多く誘致し、最終的には全く新たなユーザ獲得ルートを地域に築こうと取り組んでいます。

現在 PouchNATION はシンガポール、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイにオフィスを構えている。

【via e27】 @E27co

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録