
中部電力の増田義則氏(副社長執行役員 事業創造本部長)
Image credit: Masaru Ikeda
クラウドファンディングサイト「Readyfor(レディーフォー)」を運営する READYFOR は29日、法人向け SDGs マッチング事業「READYFOR SDGs」のローンチを発表した。同社が都内で開催したイベント「READYFOR SDGs Conference」の席上で明らかにされた。このソリューションには当初の段階で、中部電力(東証:9502)、大鵬薬品工業、ロート製薬(東証:4527)、大和リース、ストライプインターナショナルの5社が参画する。

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READYFOR SDGs は、企業が掲げるビジョンや事業テーマに合致する活動やプロジェクトとのパートナーシップを推進するもの。企業毎に SDGs 目標や支援テーマを決定、該当する活動やプロジェクトの募集を行い、各審査から選ばれたプロジェクトに目標金額の50%を上限にマッチングを実施する(=マッチングギフトの提供)。マッチングギフトは、各プロジェクトへのクラウドファンディング支援者からの支援金に加え、企業が一定比率の資金を上乗せする形で提供される。第一弾の参画企業からは各社1,000万円以上、5社合計で6,000万円のマッチングギフトが拠出される予定。
READYFOR SDGs のプロジェクト実行者は、ここからプレエントリできる(中部電力については、本日からエントリ募集開始)。

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READYFOR は今年3月にシリーズ A のエクステンションラウンドで約4.2億円を資金調達しており、この際に開設されたサービス開始8周年記念の特設ページでは、病院や医療施設への寄付、大学や研究への寄付、裁判や社会的活動の費用を寄付、ガバメントクラウドファンディングなど、SDGs や ESG 投資への活用が増加していることを明らかにしていた。今回の READYFOR SDGs は、こういった流れを向けて、企業とのマッチングを通じた「社会との共創」を作り出すための動きと見ることができるだろう。
THE BRIDGE の取材に対し、READYFOR の共同創業者で CEO の米良はるか氏は、当面の目標として年間20社程度の企業からの参画を募りたいと語った。

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